最近、新規読者が増えてきたので、ウイスキー投資についておさらいしています。
「絶対に勝てる」なんて書くと金融庁から指導を受けてしまうのですが、巷のTwitter仮想通貨・FXアカウントは、雨後の破竹のように「無限に儲かる案件」が湧いて出ています。
本当に儲かっていればアカウントを運営する必要がないので、「数百万円〜数千万円儲かります!」はインチキアカウントがほとんどだと思って良さそうです。
当サイトは非常に地味な投資技法で、「1万円で買うウイスキーを上手に選べば、3年後に2万円、5〜10年後に、もしかしたら10〜30万円くらいいってるかも」という本当に地味な方法です……。
それでも普通預金金利や定期預金金利、国債の金利と比べると驚くほどに割の良い投資方法にはなります。
そして下っても無価値になることはなく、利確=飲むという最大のメリットがあります。
ちなみに極々稀なケースですが、4千円のボトルを20年所有すると200万円になることもあります。
円やドルが無価値になっても、酒を飲みたい人は絶対にいるので、戦争有事に強く、侵略戦争があっても米などと交換できる可能性が高いです。そして、なにしろインフレに強いので、現在の急激な物価上昇はウイスキーを仕込むベストな状況です。西側、東側、世界中にウイスキーの愛好家が分散しているので、その時に強い通貨に交換することも理論上可能です。
そんな訳で、コツコツと分析をしてレポートし、それで購読料を頂いて新しいボトルを購入するという流れで運営しています。
これから数年で起こる出来事
コロナだけでなく、ロシアによる侵略戦争まで始まってしまい、すでに半年近く経ちました。
物流は混沌を極め、物価上昇やインフレによってウイスキー価格を直撃しています。前年比で200%になるウイスキーが続出するのは過去30年を見ても例がありません。
2019年までは、品質の良いウイスキーは、そこそこの価格で購入することができました。
2020年は、世界中がCOVID2019を直撃して未曾有の時代になりましたが、意外にもウイスキーの入荷が安定していて、価格も一部の国産ウイスキーを中心に上昇しました。
2021年は、美味しいウイスキーが手頃に買える最後の年となりました。夏頃を目処に欠品が目立ち、店頭から消えていくボトルが増えました。
2022年は、昨年の欠品の煽りを受けたところに戦争発生による混乱で、全く商品が入らない銘柄も続出。Amazonでは公式価格が200%になるものが続出しています。モエ・エ・シャンドンやドンペリニヨンなどのシャンパーニュも急激に上昇するという異常事態が起こりました。

では、来年2023年以降は……?
SNSや掲示板を眺めていると、「2022年秋から物流が安定して、以前のような価格で買うことができる」派が一定数いるようです。今が異常事態であり、これも長く続かない。そう考えているようです。
私はそうは思っておらず、この混沌とした状況が2023年〜2024年頃までダラダラと続くと思います。
また、その間に値上がったものが、値下がりして元の値段に収束するとは考えていません。
世界的に緩やかなインフレが続き、4万円だったiPhone4は今や13万円に、来年は15万円とダラダラ上昇していくと思います。貴金属から食品まで輸入品は総じて上昇していくはずです。
よほど画期的な方法で、ドル円相場が1ドル=70〜80円まで円高になれば話は別ですが、現状の140円台が続けば来年の輸入品の値上げは、ほぼ100%確定です。
緩衝として利ざやをとっているメーカーは別ですが、一般的な代理店は為替変動を自社で吸収しきれずに、商品価格に反映していきます。
そうなると、2022年現在に1万円で買えるウイスキーは1万5千円まで上昇することも考えられます。
2020年まで1万3千円で売られていたドンペリニヨンが、3万5千円になるように様々な洋酒の値段が上がると予測するのが自然です。
そのため高額ボトルを中心にして、今のうちから買って長期保管することによって、家庭でできるインフレ対策になります。
トイレットペーパーや食用油は保管期限や置き場、単価が安いですが、1本10万円以上のウイスキーなんかは、そもそも希少性が高く飲まれて減っていきますし、時間が経過するほど価値が上昇します。
そこに為替変動が重なるので、2023年は物価上昇と円安を味方につけた「勝ちやすい相場」が続くと見ています。
何を買えばいいかは、「note版 ウイスキー投資情報R」を参考にしてみてください。