COVID19と米国の関税の影響が少しづつ回復し始めたため、2021年上半期はスコッチウイスキーの輸出額が30%増加しました。(ニコラ・カラザーズ著)
出典:https://www.thespiritsbusiness.com/2021/08/scotch-whisky-exports-rise-by-31/
ひとつ前の記事で、COVID19の影響と米国の関税で輸出量に変化があったとお伝えしましたが、最新の情報を調べたところ、「やや回復」しているそうです。また、中国市場は2020年に引き続き輸出が増加、今後は日本を越した『プライム市場』になるかもしれません。
スコッチウィスキーのカスク
上半期に「とても良好な」輸出額を報告。スコッチウイスキー協会(SWA)が発表した数値によると、2021年上半期のスコッチウイスキーの輸出額は2020年の同時期に比べ31%増加しました。同期の数量は42%増となりました。
ただし、SWAによると輸出額は記録的な輸出額を記録した2019年と比較すると、依然として10%減少しているといいます。2020年には、スコッチウイスキーの輸出額は11億ポンド(15億米ドル)減少し、過去10年間で最低の水準となりました。2021年は、最初の3か月間、ロックダウンとブレグジット(英国EU離脱)後に取引条件を改定して、EUへのスコッチの輸出は2019年と比較して減少しました。
それでもSWAは、2021年第2四半期にEUの輸出が2年前の同時期よりも速いペースで増加したことを指摘します。
EUやアメリカ市場が厳しい一方で、アジア市場は空前の好調に。
2021年上半期には、中国はすでに2019年通年の輸出額8900万ポンド(1億2240万米ドル)を超え、126%上昇の9100万ポンド(1億2500万米ドル)となりました。