どこのウイスキーメーカーも国産ウイスキーのように、海外原酒を混ぜたブレンドを販売しています。 ブレンド比率は企業秘密と言うことで、公開されていませんが、写真のウイスキーを全て足した場合、国内で蒸留されて3年以上樽貯蔵された原酒は10%未満だと思います。
まともな国産品は知多と宮城峡ですが、知多は効率の良い連続式蒸溜器でグレーンウイスキーを作ることができ、年数表記もありません。宮城峡は国内製造100%のはずですが、熟成期間はどんなものか分かりません。 残りのウイスキーはそもそも、半分以上が海外からの輸入されたウイスキー、または国内で製造された焼酎のように荒々しく作ったばかりのグレンウイスキーを割って作られています。無色透明のアルコール度数の高い、工業製品に近いグレンウィスキーをブレンドすることで、水で薄めてもアルコール度数が下がりません。着色料も添加しているので、大量生産が可能です。
なぜ山崎、白州、宮城峡、余市が品切れするのに他のウイスキーは売り切れないのか
これが上記の理由です。そもそも海外から運んできたウイスキーをベースにして、そこに国内で作った焼酎のような若いグレーウイスキーを混ぜ、そこに色をつけ、最後に少量の自社の若い原酒を混ぜます。 をすることによって、本来750ミリリットルすべてに自社の樽のウイスキーを詰めないければならないものが、使用量を10分の1以下にすることもできます。 ただこのことがわかってしまうと、バッシングを受けてしまうので、誰もそのブレンド比率を口外する事はありません。
サントリーのリザーブの場合は、昭和末期の資料では自社のウイスキーの使用割合は20%未満でした。 現在ではどのような比率か分かりませんが、当時の感覚で行くと現代でも10%から30%程度なのではないでしょうか。また最近のジャパニーズウイスキーブームで、とにかく自社の樽を減らしたくないでしょうから、使用比率を下げているかもしれませんね。
日本のウィスキーだと思って飲んでいるものが格安スコッチの詰め合わせ
実際にあまりウイスキーに対して興味がない人は、そのメーカー名で選んでいるようです。 これは有名なメーカーだからきっとおいしいだろうと思い購入し、おいしいおいしいとイギリスで作ったウイスキーを飲んでいるのです。
品質表記の法律では、外国から輸入してきたバルクウイスキーでも、日本の工場でボトリングすればそれは日本製と言うことになってしまいます。 最近の国産ウイスキーはかなり悪質なものも多く、ラベルの表面に大きく感じを表現して、まるで日本で一生懸命作っているように見せかけていますが、中身がほとんど外国産と言うこともありますので、実際に自分自身で飲む時や投資用で購入するときは注意をしてくださいね。
もし自分が購入しようとしている国産ウィスキーが、本当に原料が全て国産なのか気になる場合は、ウィスキーメーカーに電話で問い合わせすると実際に教えてくれます。ただし、秘密にしたい会社も多いので、それは企業秘密なので公開できませんと答えられることもあります。
聞き方もあり、それは100%日本製の原材料ですかと聞いて、お答えできませんと言うのであればまぁそれは海外のものが入っていると考えるのが自然ですね。
あなたは浮気していますかと聞いた場合、していないのであれば「浮気していません」と答えればいいのです。 お答えできませんと答える場合はしているわけです。 わざわざ日本でブレンドしたイギリスのウイスキーを飲まなくても、イギリスにはもっとおいしいブレンデッドウイスキーがたくさん存在します。日本で取り寄せできるようなバルクウイスキーと言うのは中でも安くて、国内では商品にならないようなものもありますので、ご注意ください。