2022年の4月1日からMHDモエ ヘネシー ディアジオ社が所有する銘柄が価格改定されることになりました。MHDモエ ヘネシー ディアジオ社といえば、ドン・ペリニヨンやモエ・エ・シャンドンなどシャンパンが先日価格改定されて界隈を賑わせました。
出典:https://www.mhdkk.com/brands/
今回はラガヴーリン16年が通常販売価格8,800円から10,200円にまで価格改定されるなど、10%以上の値上げされる銘柄もあります。タリスカーやモーレンジ、アードベッグも総じて値上がりを予定しています。同社は他にもオーバン、クライヌリッシュ、クラガンモア、グレンエルギン、ダルウィニー、カリラ、グレンキンチー、モートラック、ロイヤルハウスホールド、ホイッスルピッグなど所有しているので、今回値上げされなかった銘柄でも、今年再び値段改定が行われる可能性もあります。
価格改定と終売が行われると買い占められる傾向に
早速SNSではラガヴーリン16年が買い占められたとスクリーンショットが掲載されていましたが、これだけの値上げ幅があると値上げ前に一定数を買い占めようと考えている人が出てくるかもしれません。
実際にほんの数年前までは、ラガヴーリン16年は実売価格が5000円弱でした。その時から比べると2倍近い販売価格、値段高騰になっているので、今後さらにじわじわと上がっていく事は確実です。
世界的なシングルモルトウイスキーの需要拡大により、長期熟成銘柄を継続的に販売するのが難しくなってきています。現在はマッカランや一部の銘柄が流通していませんが、今後ディアジオの他の銘柄も少しずつ入手が困難になっていく可能性があります。
アランモルト18年のように実質、プレミア商品になる可能性も
2021年になってから急激に流通量が減少したのが、アランモルトです。 同社の18年ボトルは、2020年まで在庫が潤沢に存在して、全国どこの酒屋でも8000円程度で流通をしていました。「カクヤス」や「ソクハイ」といった配送サービスを中心とした酒販店でさえ、潤沢に卸されていたものです。
ところが昨年から、ラベルチェンジに伴い流通量が激減。 今や販売価格よりもプレミア価格が載せられてネット通販で販売されるほどに希少な商品になってしまいました。
同社の21年も旧ラベルは楽天市場に定価で潤沢に登録されていましたが、こちらもあっという間に姿を消してプレミアに。
このように普段から酒屋に置いてある銘柄でも、供給元が制限されると瞬く間に値段が上昇してしまうことがあります。 そのため、今回の値上げのような怪しい動きをしているときは、頻繁に在庫の状況などをチェックしておき、 在庫量が減ってきたなと実感したのであればウイスキー投資用に保有量を増やすというのも1つの方法です。
工業製品とは異なり、いちど長期熟成のボトルが欠品すると次に入荷するまでに数年単位の間隔が空いてしまいます。また、それだけでなく味の変更もされて、次が入荷されたとしても昔のボトルとして価値がつく可能性は高いです。
アードベッグ・アンオーが生産終了となりましたが他の銘柄もチェックしておき、少しずつ買い溜めるのをおすすめします。