昨年(2021年11月)に当サイトでマッカラン・レアカスクの統計を取り「今後、価格が高騰する可能性があるので買い集めた方が良い」と紹介して3ヶ月弱、さっそく価格に動きがありました。
出典:https://www.themacallan.com/en-us/the-macallan-rare-cask
たった3ヶ月で150%以上の含み益に……?
実は私個人の方は、今年に入ってからがっつり資産を減らしています。数年単位で日本株、米国株などを投資していたのですが、昨年秋に増資してしまったのです。
まだFBRの利上げが公開されていないような段階で、かなり含み益が上がっていたので、気が緩んで(欲をかいて)割合を増やしました。日経平均株価も3万円を超えたので、こちらも増資してしまったのですが、昨年12月のオミクロン株や岸田ショックからダラダラと下落。私の方針としては長期運用を前提としているので、ひとつも損切りせずに数年単位で動かさない覚悟でしたが、みるみる含み益が減ってしまいました。ただ、少なくとも今年中に売却する予定はないので長期的に放置する予定です。このままロシアが戦争を起こして下がったら、皆さん私を笑い飛ばしてください。
その中でも唯一、含み益が上がっているのがウイスキー投資。マッカランのカスクストレングスはもちろんですが、レアカスクが昨年11月の22,000円から42,500円まで上昇しています。
まさに予想的中して、サントリーの値上げ発表と市場からのレアカスク在庫切れによって150%以上の上昇を実現しました。
洋酒は究極の現物で、世界の株式が全て影響を受けるような自体になっても値段が下がることはありません。『サバイバルファミリー』という映画を見たことがあります。日本全国が謎の停電を起こし、全ての電子機器が使えない状態になってお金が無価値になると、人々は水や食料品を物々交換しますが、腕時計や高級外車は全くの無価値になってしまい、米と野菜、山崎のウイスキーと米を交換するシーンが印象的でした。金地金や酒は有事でも影響を受けにくいのは多分本当ですね。
またインフレにも非常に強いです。食料品やガソリンが急激に値上がりしていますが、これらを買いためするのは難しいです。原油先物や銅先物、穀物先物などは今非常に強い相場ですが現物ではないので、基本的に半年のうちどこかで決済しなければなりません。そこが少し難しいところですね。高級な洋酒は20~30年以上保管できて、インフレに強いので余剰金があれば挑戦するのをお勧めします。銀行普通預金の0.001%の金利と違って、今回みたいに年間90%の税引前利益が出ることもあります。
毎年必ず上がる訳でなく、全然上がらない銘柄もあるので研究が必要ですが、それでも私が買ってから取り引き価格が下がったボトルは1%未満です。
レアカスクのバッチで価格が変わる?
まだ3ヶ月なので今後どうなるか分かりませんが、今30,000円で購入しても十分に価値があると思います。海外相場を見ると500ユーロが最低価格のバッチもあり、そうなると来年2023年以降に5万円から6万円ほどの金額になるかもしれません。
特に初期ロットのノーバッチが上がり、次にバッチ1〜3と続くのではないでしょうか。特に初期ロットは2015年ということもあり、希少性が高いです。当時のマッカラン12年でさえ5,000円だったものが、15,000円ほどの値上がりになっています。3倍だとするとやはり、5~6万円程度になっても自然です。NVなので考えにくいですが、もし仮に終売になれば10万円以上になっても不思議はありません。
マッカランは限定シリーズの「コンセプト1」や「エディション6」など矢継ぎ早にリリースしていますが、今のところは「クラシックカット」や「レアカスク」「シェリーカスク」などシェリーフィニッシュを中心とした銘柄が投資の対象になりそうです。
1990年以前のマッカランは更に値上がり?
オフィシャルの30年は東京都内でも全く見かけることのない幻の一品になってしまいましたが、ボトラーズの30年はまだネット通販で20~30万円で見かけます。
これらがおそらく数年から10年後には信じられない価格になるのでは?と思っています。その理由にオールドのマッカランを分析しているサイトを読んだところ、製造工程の大麦品種、酵母やマッシュタンクなどが90年頃に変更されているので、味が変わったと書かれています。
参考資料の海外文献を読んでも確かに、見学していた人のブログでステンレスタンクに変更となりました。この時期にマッカランの製造工程が大きく変更されて現代的になったそうです。
これらのことを考えると、当サイトでも何度も取り上げている中国市場の開拓と拡大、世界的な需要拡大、それに10年以上前から危惧されていたマッカランの原酒枯渇。複合的な理由によって1980年代以前のマッカランが現在のドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのように急激に値段が上がると推測します。なぜなら、1980年代の樽は減ることはあっても二度と増えないからです。
・マッカラン リフレクション
・マッカラン No.6(ラリックボトル)
・ボトラーズの1980年代マッカラン
このあたりは非常に高いですが、家宝として1本隠し持っておくことをお勧めします。