✨「希望の大麦」をウイスキー原酒に🥃
宮城峡蒸溜所では、東日本大震災で被災した東松島市で栽培した「希望の大麦」を使って、今年2月からウイスキー原酒の製造を始めたぞい!長い年月を経て芳醇なウイスキーとなり、東北の元気な未来につながるといいのう!
▼詳しくは▼https://t.co/tuY4ZzqcJC pic.twitter.com/9KNvlj0kE8— ニッカウヰスキー【公式】 (@nikka_jp) March 10, 2022
今回原料として使用する「希望の大麦」は、一般社団法人東松島みらいとし機構(宮城県東松島市、代表理事 渥美裕介、以下、HOPE)が主導する「希望の大麦プロジェクト」で収穫した大麦です。グループ会社であるアサヒビールモルトのもとで製麦作業を行った麦芽約30tを本年分として仕込みました。今回のウイスキー原酒製造の取り組みは、「希望の大麦」の収穫量が増え、新たな使用用途や販売先を検討していたHOPEと、地域の原料を原酒製造に使用することで地域に貢献したいと考えたニッカウヰスキーの思いが合致したことで実現しました。本年からニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所で仕込みを開始し、将来、ウイスキー原酒としての活用を目指すことで、東北の活性化に繋げていきます。
出典:https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2022/03/2022-0303-1401-14.html
今まで国産原料で作られた「国産ウイスキー」というのは少なく、原材料のほとんどを海外からの輸入に頼ってきました。ニッカまたアサヒビールの取り組みにより、宮城県内で製造した「希望の大麦プロジェクト」で収穫した大麦を利用したウイスキー原酒がはじめて仕込みされました。
ボトリングされて一般販売されるまでには長い年月が必要ですが、国産ウイスキーとしての大きな一歩で、マイルストーンとなったと言えそうです。
ウイスキーにはSDGsが求められる時代となり、例えばスコットランドのアイラ島にある「ブルイックラディ蒸留所」や「キルホーマン蒸留所」アイランズの「アラン蒸留所」では、独自に地元で収穫された大麦を100%使用したウイスキーを製品化して、限定販売まで行っています。
まだ供給量が少なく、安定した生産は難しく単価も高いですが、今後はただ単にウイスキーが蒸留されただけでなく、原材料のトレーサビリティや農作物としても品種や製造方法まで求められる時代になりそうです。
当サイトでは、現時点での国産ウイスキーの評価は厳しく、大麦も酵母もカスク(樽)に至るまで原材料が海外に依存しており、自社蒸留ではない輸入原酒に頼っている銘柄も多い状況です。今回のニッカの取り組みのように本当の意味での純国産ウイスキーが発売されるのであれば、日本特有のテロワールが反映された素晴らしいウイスキーが誕生するはずです。今後、長く国産ウイスキーのブームが続くためにも期待がもたれます。