海外市場向けのシングルモルトウイスキーが発売しました。今回は国内向け市場ではなく、海外から日本に旅行に来た外国人観光客向けの商品となります。
国内仕様と異なるのは、ノンチルフィルタードという非濾過の原酒ということと、アルコール度数が48度とやや高く設定されているため、香気成分が立ち上がりやすく、既存のボトルよりも芳醇な香りを楽しめると予想できます。一般的には40度のウイスキーよりも45度以上のウイスキーの方が香りが高く、このボトルのようにノンチルフィルタードだと冷蔵したときに濁るリスクなどありますが、香りが残留しやすいです。
通常販売価格が1万円前後ということで、仮に国内でオークションに転売された場合は1万5千円~2万円程度でしょうか?個人的な予想では、ノンビンテージで生産数量が明記されていないので長期的に見ても上昇しにくい銘柄だと思います。
また今年になってから、宮城峡も余市もNVに関しては実店舗で見かけることが多くなってきたので、そろそろNVのジャパニーズウイスキーのピークは過ぎているのかもしれません。
グランデの商品説明(公式サイトより引用)
今回発売する2商品は『シングルモルト余市』『シングルモルト宮城峡』がもつ個性をより引き出すために、それぞれのブランドの特長的な原酒を際立たせました。また、ろ過工程を冷却せずに常温で行い、香味成分がより豊富に残る“ノンチルフィルタード製法”を採用することで、より豊かな香りと複雑な味わいを実現しました。
商品名は、日本人だけでなく海外の人にもその商品特長を判りやすく伝達するために「グランデ」としました。パッケージデザインは、白のベースカラーに、空港免税店向け商品のアイコンとなる“羅針盤”をラベル背景に描きました。
■『シングルモルト余市 グランデ』
『シングルモルト余市』の力強く、厚みのある味わいを支えるヘビーピートモルト原酒と新樽熟成モルト原酒の個性をより引き出した商品です。豊かな熟成香と穏やかな甘さ、芳醇な果実香の調和、やわらかくスモーキーな香り、モルトの香ばしさとほろ苦いピートが調和した、厚みのあるコク、ほのかなオークの甘さとウッディでふくよかな余韻が特長です。
■『シングルモルト宮城峡 グランデ』
『シングルモルト宮城峡』のエレガントで華やかな味わいを支えるシェリー樽モルト原酒と新樽熟成モルト原酒の個性をより引き出した商品です。シェリー樽由来のドライフルーツのようなスイートさとリッチな甘い香りと洋梨を思わせるフルーティーさと芳醇な味わい、カカオのような香ばしさと長く続くビターな余韻が特長です。
【商品概要】
商品名 シングルモルト余市 グランデ シングルモルト宮城峡 グランデ
品目 ウイスキー
容量 700ml
アルコール分 48度
発売日 4月12日
発売地域 全国の空港免税店
参考小売価格 10,000円(税抜き)
出典:https://www.asahibeer.co.jp/news/2022/0325_1.html