偉大なニュースのひとつです。アードベッグが公式としてウイスキーをNFTとして販売開始します。最終的に現物のボトルと交換できるそうですが、それだけでなく、ウイスキー蒸留所が「ボトルを個人売買できる資産」として認めたこととなります。
他の蒸留所は公に発表していませんが、アードナムルッカンのQRコードのブロックチェーンを用いた資産管理やアードベッグのNFTなど、今後続々とウイスキーの現物を「資産価値」として提示していくと考えられます。
当サイトの推奨する「ボトルの投資」は、一部のウイスキー愛好家から、懐疑的な印象をもられています。このように本場英国の蒸留所が、「ボトルも投資として成立する」と示唆されることで、堂々とコレクション、長期投資ができることになります。
そのためNFTという枠組みとしても新しく魅力的ですが、ボトル投資として認められるのも大きな一歩だといえそうです。
アードベッグによるウイスキーのNFTとは?
このアードベッグの場合は、1イーサリアム(約39万円)での販売を予定しており、この取得したNFTは自由に個人売買が可能になります。取得に数年後に100万円、200万円相当に上る可能性もあります。逆に欲しい人が減った場合は、30万円、20万円と下がっていきます。
このNFTが他のコレクションと異なるのが、オリジナルNFTをバーン(焼却)することで現物になって届くということです。つまり今まではウイスキーの現物を直接売買していましたが、このNFTは「ウイスキー現物に交換できる権利のデジタル資産」となります。
デジタル資産のまま長くコレクションしても良いですし、すぐにバーンして現物に変えても良いということになります。
2022年がその記念すべき1年目で、あと数年経ったら「現物」と「NFT」が混在した状態でコレクターに売買されるようになるかもしれませんね。現在でも国内業者で樽のNFT、カスクを数百人で権利をシェアするなどありますが、蒸留所が直接カスクをNFTにする時代がでてきそうです。
発売予定日 2022年4月19日 午後11時00分
前代未聞の実験
コミッティー メンバーの皆様へ
数年前、暗闇に紛れて、当時のアードベッグ蒸留所長の助けを借りて、バーボン樽で熟成させたアードベッグの原酒を2樽、アイラ島のピート湿原に埋めました。
なぜ? 抑えきれない探求心がそうさせたと言うしかありません。酸素の届かない、水分が多い沼地という環境下での熟成が、私たちの愛するアードベッグにどんな影響を与えるのか知りたかったのです。おそらく記録上初となる地中での熟成実験となります。
「フー・ノージ」について
その結果、456本の大変希少で個性的なNFTアードベッグ ウイスキーが誕生しました。
「とても特別なアードベッグを発掘しました。アードベッグ 「フー・ノージ」は、香りを嗅いだだけで、その土っぽさ、泥臭さ、スモーキーさがわかります!」
ビル ラムズデン博士 アードベッグ最高蒸留製造責任者
アードベッグとブロックバーのパートナーシップについて
バーチャルボトルとして発売されるアードベッグ 「フー・ノージ」はわずか456本。2022年4月19日より、ブロックバー(BlockBar.com)で世界同時に発売されます。ブロックバーは、アードベッグ以外の蒸留所のウイスキーもNFTデジタル資産として販売しています。
ぜひ手に入れたい一本
運よくこのバーチャルウイスキーを購入できた人は、デジタル資産として商品を受け取り、取引し、最終的には実物のボトルと交換することができます。このスモーキーさ溢れる「フー・ノージ」をいつ掘り起こすかは、あなた次第です。
スランジ(乾杯)! アードベッグチーム
現在のチャートで 1ETH=386,778円
出典:https://blockbar.com/brands/Ardbeg/95993a51-7fca-4a50-84d2-5086a29a5df8
他にもダルモア、グレンフィディック、ディクタドール、ヘネシー、ロイヤルサルートなどが出品されています。
Ardbeg Fon Fhòid 「フー・ノージ」について
テイスティング・ノート
アードベッグ フォンフォイド
温かく、スパイシーでモッシー、アードベッグの伝統的なスモーキーさとバランスが取れている。” ビル・ラムスデン博士、蒸溜・ウイスキー製造責任者
テイスティングノート
色
淡い麦わら色
香り
刺激的で蝋のような塩味と、奇妙だが独特の苔のような香り。その後、糖蜜やサトウキビのような香りが続く。また、湿ったウィスキーの倉庫にいるような、カビや土の香りも感じられる。さらに水を加えると、アスパラガスやアーティチョークのようなハーブの香りが漂う。次に、ワックスを塗ったばかりのジャケットを連想させる、蝋のような、油っぽい香りと、独特の石鹸のような香りがやってきます。
味わい
少しドライな口当たりに、グリルしたアーティチョークや挽いた胡椒のような香ばしい香りと、ライ麦パンのような香りが続きます。アードベッグの伝統的なスモーキーさは控えめですが、常に背後にあり、タールでコーティングされたフェンネルのように感じられます。