なぜウイスキー投資と比べると、ワイン投資が難しいのかフローチャートにしてみました。
1.ワインに興味がある
興味がないと成功しません。
最近ではワインセミナーを開いて、興味ない人に投資を進める企業もありますが、中抜が酷いです。購入するワインリストを作って、市場価格よりも高い値段で売りつけて保管料を取ります。売却時も、手数料を取るので、全体で20~30%以上も中抜きされます。
2.家族の理解がある
置き場やコストの関係で理解がないと投資が難しいです。
「こんな要らないもの!」と怒られてしまう家庭も多いです。
Twitterで面白かったのが、「また高級ワイン買ったでしょ!」と奥さんに怒られて、コント・ラフォンのミュジニーを「いくらしたの?」と聞かれ苦し紛れに「5千円」と答えていた人がいました。実際には10~15万円ほど出しているはずです。
3.大型ワインセラーがある
「手頃なワインセラーでも保管できる!」といいますが、ペルチェ素子の安いワインセラーでは猛暑を乗り切れません。フォルスターの大型コンプレッサー式でも猛暑だと、14度設定が17度になることがあります。庫内でも温度のムラがあるほどです。
12本~24本セラーだと、元を取るのは難しいかもしれませんね。数十万円のワインだけで構成すれば利益が出るかもしれませんが、そういう方は大抵ユーロカーブの数百本セラーを持っています。
寺田倉庫やエノテカセラーも良いのですが、保管料も掛かるので、預ける場合は10万円以上の高級ワインを中心にしたほうが良さそうです。
4.投資ワインが決まっている
何を買えばいいか分からないと、価値が上がりにくいワインを選んでしまいがちです。ワインショップに行くと、カルフォルニアの希少ワインといって変な自社輸入のワインを売りつけられることもあります。
ピ○○○ト○○○ンのイベントなんか行くと、非常に割高の自社ワインをケースで買わされることもあります。飲む分には良いのですが、投資となると真剣に自分で選ぶ必要があります。
5.途中で飲んでしまう
1~4をクリアしても、ここで脱落してしまう人も多いのではないでしょうか。
キャバクラの裏方男性や、アイドルイベントの運営スタッフが恋するな!と言われる感じですね。ちゃんと割り切らないと、酔った勢いで高額ボトルを開けることになります。
SNSでも長期保管用を、朝起きたら空いてたとツイートしている人を見かけます。
6.地震が起こって割れる
初歩的ですが、高級フレンチレストランが地震でセラーが倒壊して、ワインがほとんど割れてしまった光景をブログにアップしていました。
寺田倉庫でもエノテカでも補償金額の上限が決まっていますので、保険を別で加入する必要もありそうです。
7.ワインの価値が上がっている
ここまで来て、いかに丁寧にワインを保管しても価値が上がってないと投資としては失敗です。海外相場などチェックして本当に上がるワインを選ばないとなりません。
8.希望の売却先が見つかる
出口戦略の最後は、法令に触れずに合法的にワインを希望価格で売却する必要があります。株式投資と違ってワンタッチで売却できません。
買取ショップなのかネットオークションなのか、クリスティーズやサザビーズなのか、売却して現金化するまで見届けなければなりません。
このようにワイン投資を成功させるには長い道のりがあります。