2020年までは在庫が潤沢にあったグレンファークラスのファミリーカスクですが、2022年の今年に入り極端に在庫の数が減っています。 これはコロナウィルスによる輸入規制や輸送の遅れ、蒸留所の休止、中間問屋の休止など様々な理由があるかもしれませんが、 可能性として高いのが蒸留所のストックが減ってしまい、安定して供給できないと言うものです。
出典:https://glenfarclas.com/whisky/
グレンファークラス21年が買い占めに
SNSの人たちは、普段ウイスキー転売を毛嫌いしているのですが、このように終売の告知が出ると慌てて近くの店まで買いに行ったり、ネット通販を探しあてて何本も買っている光景を見ます。 ファミリーカスクが在庫が少ないと言う情報を聞いて、買い集めた人も相当数いるようです。
実際、自分自身で飲むとしてもマッカラン蒸留所よりもグレンファークラスの方が味に対して値段が良心的です。10万樽を超える在庫があると言われ、 ウイスキーの不況時代にも大量に仕込んできたため今でも安定して供給できると言われています。グレンファークラスは30年ものでも6万円で購入できるという良心の塊です。 特に近年シェリーフィニッシュのウイスキーが人気になり、長期熟成のボトルは減るばかりです。 そんな中でこれほど長期熟成したものを、比較的手ごろな価格で購入できると言うのはありがたいですね。
これは私の予想ですが、ファミリーカスクが無くなった後にじわじわと、長期熟成のボトルも影響受けていくのではないでしょうか。マッカランでは100万円する30年がたったの6万円で購入できるのです。今から40年前の1970年代のグレンファークラスも、オフィシャルボトルはたった12万円で購入できます。
カスクストレングスの105も怪しい?
SNS上の愛好家たちは、ウイスキーが生産終了になると言うとまとめ買いする傾向があります。例えばタリスカー 57° ノースなんかは、ビックカメラの系列酒販でも在庫していたほど一般的なボトルでしたが、生産終了のアナウンスの直後に買い占めが起こりました。
10年前はマッカランのカスクストレングスも、たった7000円で成城石井で販売されていました。そう考えると似たような傾向にあるグレンファークラスは、現在ではカスクストレングスをリリースしていますが今後10年以上販売を続けるかどうかはわからないところです。
本当にそのボトルがおいしいと思うのであれば、普段からコツコツ買い貯めれば、買い占めと指摘されずにウイスキーをストックできるのではないでしょうか。 どこでも手に入るものを買ったとしても転売屋とは言われません。 そんなわけでまだ日本全国どこでも手に入るグレンファークラス、特に長期熟成のものとカスクストレングスを中心に少しずつコツコツ集めると言うのは戦略として正しいと思います。皆さんもウイスキー投資、楽しんで集めてくださいね。