実は私は何回か山崎25年と、白州25年を飲んだことがあります。
当時は1本12万円ほどしたので購入したわけでなく、蒸留所のツアーのあとに有料試飲で飲みました。写真を見れば分かりますが、どちらも1ショット2300円という手頃な価格で飲めました。
現在では150万円とも言われる25年ですが、両方で5,000円切って体験できた良い時代です。
山崎25年、白州25年の味はどう?
どちらも極めてアルコールの質が高く、香りが豊かで華やか、熟成されていて落ち着きの出ている素晴らしいウイスキーです。 12年、18年とは全く比べ物にならないほどの仕上がりです。
グラスに注いでいる最中から漂ってくるような芳醇さがありました。 実際に25年と同時のタイミングで、18年を飲んだのですが「うわっ、18年って結構チープなんだなあ」とネガティブな印象を受けるほどに衝撃的な違いでした。
注いでいる最中は1メートル以上距離があっても香りが漂ってくるほどで、山崎25年は特にシェリーが主体になっている上品な香りがあります。実はオフィシャルの18年よりも、蒸留所限定で発売されていた樽出原酒のほうが、25年に近いニュアンスがあります。
樽出原酒が大好きで何度も購入していましたが、15年の樽出原酒は25年に近い香気成分がありました。エステリーで花の香りが何百も含まれているような上品さです。
100万円の価値がある?
ではこの中身だけ透明な瓶に詰めて売ってあげるよと素敵なお誘いを受けた場合自分自身ならいくらですか考えてみました。 もちろんこの場合は売却ができず、自分で飲むしかありません。
色々なウイスキーを過去に飲んできましたが、私がこの中身だけもらえる場合は「8万円かなぁ〜」というのが感想です。 もし10万円出せば似たような感動できるウイスキーがスコッチで多く存在するからです。 確かに25年は本当に美味しいですが、中身を飲むために出せる金額というのは10万円以下なのではないでしょうか。
残念ながら山崎の50年は飲んだことがありませんが、なんとなくこの延長線上で、私の価値からしたら1本20万円〜30万円程度なのかもしれません。 そう考えると当初の定価と言うのは限りなく体感に近いものだと思います。山崎12年の構成原酒や、ニューポットなど様々なウイスキーが当時の蒸留所では楽しむことができました。響30年も2300円という価格でした。
今でこそ非常に高額になっているジャパニーズウイスキーですが、実はこの表に書いてある値段が味の妥当な価格なのかもしれませんね。