最近、チャート分析ばかり更新してしまい申し訳ありません。
久々にブログ記事を更新したいと思います。
ここ数年は、どのボトルでも「買えば必ず上がる」と思わせるような相場でした。
山崎や響はビットコインのように、毎日価格が上昇していましたし、国産ウイスキーを買ってから下がると言う事はまずあり得ませんでした。
ところが2022年に入ってから、サントリーの有名蒸留所でも価格が横ばい、または微減する事もあり難しい相場に突入しています。転売モドキをしている人で、I.W.ハーパー12年を高値掴みしたり、国産ブレンデッドウイスキーを高値掴みしてしまった人も居るのではないでしょうか。
一方で英国蒸留所の銘柄は、たった1ヶ月で200%上昇しているものさえあります。「話題になったから買い集める」のではなく、需要と供給を考えて集めていかないと損をするような時代になったと思います。
実店舗の在庫が極端に減っている
都内に住んでいるので、出かける度に酒屋巡りをしていますが、今のところ欲しいボトルに出会えていません。信◯屋さんでは、好みのボトラーズが豊富にあるのでちょいちょい買い物をしていますが、他の酒販店では「飲みたい」と思えるボトルがないのです。
冒頭のアイキャッチ写真ですが、銀座の某酒販店様で撮影したものです。
このお店は非常に良心的で、サービスも品揃えも素晴らしいのですが、今年に入ってから在庫が激減しています。昨年の夏はオクトモアが4~5種類に、アイラ系は18年、25年、グレンドロナック21年もあり、「これぞ名店!」といった風格がありました。
1~2月になると「あれ?在庫減った?」と実感をし、3~4月になると欠品が続出して15年物以上の長期熟成ウイスキーが激減しました。何しろ普通の定番マッカランさえも欠品していることが多いです。
写真を見ておわかりの通り、値上げ宣言したラガヴーリン16年さえ入荷していません。
どなたかの好意で「1本差し上げますよ」と言われても、「う〜ん」と悩んでしまう品揃えです。
下手すれば、一昔前の田舎の輸入食品店のような品揃えです。とにかく長期熟成とカスクストレングス系なんかが完全に無くなっている状態です。ロナックはまだしも、誰も飲んでいなかったグレンゴイン21年さえもないのです。
このお店が悪いのではなく、これでも都内で最も豊富に在庫がある部類です。個人店やマニア向けのウイスキー専門店を除いた一般的な酒販店では、在庫が激減しています。昨月、千葉や埼玉も10件ほど回ってみたのですが、それでも結果は同じでした。幸い、ネットショップではまだ長期熟成の在庫が入手できますし、オークション相場も上がってないものもあります。
この件について「商社や問屋の欠品によるもので一時的、夏から秋には入荷する」というい見方と、「今後、数年単位で入荷量が減り続け、大量生産できる熟成年月の短いボトルしか入荷しない」という見方があります。知り合いの酒販店の方は、バランタイン17年さえも入荷が不安定と言っていたので、私自身は後者ではないかと悲観的にみています。
明日で6月になり、今年も後半戦に向かいますが、年末になって「夏に買っておけばよかった」とならないように、欲しい銘柄は手に入れておきたいですね。