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    ウイスキー転売屋は悪なのか?転売と投資の違い

    ウイスキー投資情報RBy ウイスキー投資情報R2022年4月11日
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    NHK連続ドラマ「マッサン」の影響により、2015年頃から国産ウイスキーのブームが訪れました。 厳密には2013年頃から英国でブームが訪れ、ヒースロー空港の免税店には山崎18年がたった200ポンド(3万円)で100本以上売られていました。

    このようなシナジー効果から、瞬く間に国産ウィスキーが店頭から姿を消し、時を同じくしてヤフオクを始めとした個人売買サイトによって、高値での転売が繰り返されるようになりました。 現在も加熱が続き、一般的なスーパーなどで並んでいる定価の商品を買い、すぐさまメルカリに出品することで利ざやを稼いでいる人が数多く存在します。

    ウイスキー転売屋は悪なのか?

    「転売屋は悪」これはSNS上で繰り返される問題ですが、3つに分けて考えるべきでしょう。
    1つ目は感情論、2つ目は経済活動、3つ目は法律と税務です。これを分割して考察しています。

    1.感情論によるウイスキー転売の反対

    主に語られやすいのが1の感情論です。

    「本当に欲しい人が買うことができなかった」
    「誰かが買い占めすることによって、必要な人に渡らない」
    「スーパーで買ってきたものを、簡単に利益にしてしまうのはどうかと思う」
    「蒸留所で一生懸命ウィスキーを作った人が報われない」
    「転売屋が儲かると言うことがわかると、どんどん参入して無駄に高くなってしまう」

    このような感情論が多いのではないでしょうか。
    確かに言っている事は正しく、基本的に間違ってないと思います。
    モラルと言う意味では、小売店はたくさんの人に国産ウィスキーを楽しんでほしいのに、1人の人が大量に買い占めてしまうのは非常識で不道徳だと思います。

    2.経済活動の阻害によるウイスキー転売の反対

    2つめの経済活動、これはニンテンドースイッチやPS5でも同じことですが、転売する人が多くなってしまうと、本来欲しかった人が高い値段でないと入手できなくなってしまうことです。
    例えば、ソニーが「PS5」を最終的な使用者に対して、直接販売した場合は定価で手に入れることができます。 100台製造したとして、100台とも使用者に直接売れば値上がりは発生しません。

    ここで、もし需要と供給のバランスが崩れ、需要が供給量を上回ると「高くてもいいから欲しい人」が現れます。 すると、本来は全員が定価で入手できるものが、転売する人や販売店によって値段を釣り上げられてしまいます。
    ここで見落としがちなのが、「100台製造して、遊びたい人が100人しかいなかった場合」です。 この場合は本来は需給が見合っていて、価格の上昇はしないはずなのですが、「これを買い占めたら儲かるぞ」と思う人達が50台買い占めてしまえば、転売された割高の価格を支払わなければなりません。

    これは、1番の感情論を抜きにしても経済活動の阻害と言えるのではないでしょうか。

    3.法律と税務によるウイスキー転売の反対

    感情的な話し合いになるのが、この法律と税務も絡み合ってくるためです。 法律上は小売店が、お酒の値段を釣り上げて販売したとしても、個人が「常識的な範囲」でウイスキーを買い占めして、転売して利益を上げたとしても問題はありません。

    ただし、生活動産の範囲を超えるような、年間数十万円以上もの高額な利益を得ているにも関わらず、税務申告をしないで、無申告で転売の利益を得ている人が存在します。これがネガティブな印象に直結する問題ではないでしょうか。

    もう一つが酒税法上の問題です。 反復して不特定の個人に対してお酒を売り渡すと言う行為は、酒販免許の取得が必ず必要になります。 例えば年間2〜3本売却する程度であれば、日常的な常識的な糧として免許は不要ですが、これが20本〜30本それ以上売却を繰り返し、売却益を得ていたとしたら酒税法違反に該当する可能性が高くなります。

    つまり1番の感情論には3番が含まれていると考えられます。
    仮に転売屋が酒販免許を税務署に提出して認可を受け、毎年正しく税金を申告しているのであれば、今のように恨まれないのではないでしょうか。

    ウイスキー転売に怒り狂う論点のずれた人

    SNSを眺めていると1~3番を、ごちゃまぜになって怒っている人を見かけます。

    ある人が10年前に手に入れたイチローズモルトを高額転売しているのを見て、「自分が購入した金額以上で売るのは許されない」と独自の理論を展開していました。
    手元にあるどんな商品でも、常にその価値は変動しています。 ご存知の通り純金のアクセサリーも数年前に10万円で買ったものが、今では50万円以上になることがあります。これは金の価値が変動しているためです。同じように車も不動産も、ワインもウイスキーも、日夜価値が変動しています。

    それを「自身が購入した金額でしか売却できない」と強制するのは統制経済、つまり自由経済を認めないことになります。 単に自分が10年前に買っていなかったことに対しての当てつけでしかありません。

    例を挙げるならマンションなんかは更にひどく、30年前に5,000万円で2LDK新築を買って住み続け、躯体が劣化し修繕費も積み立てているか怪しいものを、少しリノベして平気で7,000万円以上で売却しています。ポスティングされているチラシを見ると、減価償却が完全に終わっているような昭和50年代のマンションが駅近というだけで、信じられない価格で転売されています。

    ワイン長期投資は何故許される?

    その人物は、シングルモルトバーに対して「当時仕入れた価格を基準にしてショット価格を決めるべきだ」と提案していました。これもかなりおかしい話で、「1980年代にドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティを10万円で仕入れたのなら、今はその金額を基準に出すべきだ」と言ってるのと同義です。 ロマネコンティは現在は500万円程度ですので、 仮に昨日490万円で仕入れたとしても、30年前に10万円で仕入れたとしても、500万円を基準に顧客に売るということになります。

    落ち着いて考えてみると、なぜその商品が高くなっているか。それはその商品を購入して大切に取っておいた人が少ないためです。 後になってから、「あれはよかったね」と絵画のように評価され、残っているものの値段が上がるのです。

    ウイスキー転売とウイスキー投資の違い

    転売については感情抜きにしても、法律や経済活動の阻害など様々な問題を抱えています。当サイトのウイスキー投資は、「今日・明日の転売ではなく今優れているものを10年、20年後に残そう」という考えの下で行っています。それが認められたときに利益が出たら良い、という株式の売買に近い考え方です。

    また、過去を振り返っても1960年代から2000年代までにボトリングされたウイスキーを今飲むことができるというのは、誰かが同じように大切に保管してくれていたためです。例え投資として所有していたとしても、丁寧に保管し人の手を渡り、2020年のウイスキーが2100年に飲まるかもしれないと考えると、価値のあることだと思います。

    洋酒の投資方法

    ちなみに私自身、2015年以降はジャパニーズウイスキーを一度も新品購入していません。
    20年前のオールドビンテージを少しネットで漁った程度で、一度も転売を行っていません。これは2015年の時点で、すでに国産ウィスキーが割高だと思っているからです。
    最近はスコッチウイスキーも割高ですので、ラム酒やブランデー全般、グラッパ、国産ワインやシェリー酒など、「今はあまり人気のない優れた銘柄」を購入しています。

    SNSを見ても、ウイスキーが高すぎるためブランデーや異なる蒸留酒に避難している人を見かけます。 このような人たちが、次世代のブームを作っていくのだと思っています。
    一例ですが、まだネット上で国産ワインがおいしいと騒ぐ話はなかなか見かけませんが、今優れた国産ワインを買い集めている人は、生産者を支えることにもなり、今後価値が上がったときに利益を得ることもできます。こういったクレバーな方法こそが投資に必要なのではないでしょうか。

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