「ジョーク記事」となります、机上の空論、取らぬ狸の皮算用とも言いますが暇つぶしにどうぞ。
最も有名な話では、2020年に「山崎55年」の抽選に当選し、330万円で購入していたら8,500万円相当まで価値が上がっています。ちょっとした普通車を買ったつもりが、売ったら高級マンションに化けた感じでしょうか。当選した人は羨ましいですね!
そこまで極端な例でなくとも、先日も驚きのオークション履歴がありました。
山崎オーナーズカスク1986が650万円に

「サントリー 山崎蒸溜所 オーナーズカスク 1986-2006 バット/ミズナラ」がなんと、650万円で落札!このボトルは2007年頃に2~3万円で販売されていたものです。
押し入れに仕舞い込んで忘れているだけで、2~3万円が650万円に化けていたら驚きですね。
もしも3本買ってあれば、老後資金の2,000万円相当になるというびっくりなボトルです。
今から15年後に、300倍まで上がるボトルが存在するか分かりませんが、10倍程度でしたらかなりの量があると思います。
竹鶴12年 各ボトル

この竹鶴12年は、今でこそ3万円近くまで上昇していますが、2008年当時は1,980円でした。
ほうじ茶のような少し香ばしい香りがあり、ハイボールで割ると無限に飲めるような美味しさで、「貧乏だから、こういうのでいいんだよ」と何本も飲んだ覚えがあります。シーバスリーガル12年よりも安かったのです。
当時は日本の物価が横ばいで、未来永劫に今と同じ味と価格が維持すると思い込んでいました。失われた20年といいますが、当時は消費税も5%でしたしお酒の価値が変動するとは予想もできなかったですね。
スコッチでは「マッカラン」や「ラフロイグ」「ラガヴーリン」など数多くの銘柄が上昇していますが、「グレンリベット」や「グレンフィディック」など当時の値段から、1.5倍ほどしか上昇していないボトルもあります。
生産数量と需要の大きさが肝?
オーナーズカスクは、サントリーがウイスキーを樽で販売していたもので、多いもので500本、少ないもので100本ほどしかボトリングができません。2010年6月には「オーナーズカスクを一時休売」とアナウンスされているので、流通していたのは2010年までとなります。
ちなみに、オーナーズカスク制度が公開されたのは、2004年11月11日からですので、意外に限られた期間しか販売していなかったこととなります。
そうなると、ボトリングされて流通しているものは過去12年で半数以上は飲まれてしまっているはずです。当時は希少価値も何もなく、定価を切って中古売買されるほどで、ボトリングして大量の山崎を抱えて困った人がオークションで売ってしまったという話もあります。
300本しか流通していないうちの、200本が消費または処分されていたとしたら残量が100本以下になってしまいます。このような希少性の高いボトルは、値段が上がりやすいです。
では、何万本も流通していた竹鶴12年のようなボトルがなぜ、何杯か価値が上がるかというと、国産ウイスキーブームで需要が一気に出たためです。もともとウイスキーは「飲まれる」という特性を持っていますが、需要が大きくなると大量に流通していたボトルでも、なかなか上昇するということが分かります。
今後どんなボトルが上昇するのか?
過去のパターンを見ると、「生産数量が少ないボトル」また「新しいブームが来るカテゴリ」が上昇しやすいと思います。
例えば、「長期熟成で量産が難しく生産数量が100本しかないボトル」、または今は注目度が低いカテゴリの「長期熟成のラム」や「アイリッシュウイスキー」はたまた「日本ワイン」なんかも中国や世界でのブームが来たときに一気に値段が上がると予想できますね。
1本2,000円からでも投資に参加でき、飲めるというのがウイスキー投資の面白いところです。