これはシンプルな方法で、ウイスキーの終売品を常に見ていることです。インターネットで「販売終了」「生産終了」などをGoogleアラートで通知したり、人力で検索して常に終売品を探します。
市場の原理というのは不思議で、楽天市場とアマゾンしかチェックしない層が居るようで、あるABC蒸留所のモルト12年が楽天市場とアマゾンで取り扱いが無くなると、すかさずメルカリやヤフーオークションに1.5~2倍で出品されて、しかも落札されたりしているのです。
さらにTwitterなどで情報収集して、入荷しているネット通販ショップ等を通知するようにすると素早く購入できます。また意外に知られていない情報ですが、再入荷ボタンを活用してほしい商品の再入荷をいろいろなショップで張り巡らせておくことで最短で再入荷の情報を受け取ることができます。
短期の転売で儲けることもできる
しかし、グーグルで「ABC蒸留所 モルト12年 通販」などで検索すると小さな酒屋のECサイトや、メール注文の古臭いサイトなどで買うことができたりするのです。実際にメルカリやヤフーオークションで定価を超えて落札されたものは、そういった個人商店で定価以下で買えば、その時点で利鞘を稼ぐことができます。
まあしかしいわば転売みたいなもので、せどりになってしまうのでオススメしません。筆者がお勧めしているのは5~10年、20年以上のロングスパンのウイスキー投資で投機的な取り引きは、そこまで価格が上がることは少ないのでお勧めできません。
山崎12年や18年、響を定価でうまく入手して転売する人も多いですが、終売品を逐一探して、それを数本単位で手に入れることで半年程度で2倍以上になることも多いのです。実際に他の記事ではどんな銘柄が高騰しやすいか実例を元に解説しています。
新製品の転売は販売直後はピーク
新製品の限定品の転売で儲けるには、販売直後は価格のピークになります。 品薄になればなるほど、購入価格の2倍以上の値段でも売れることもありますが、他の転売をしている人がどんどん参入してきてメルカリやヤフオクの商品数が多くなると価格も下がっていきます。
ちなみに私自身は転売は行っていません。 実はその転売で相場が下がったときに仕込んでいるのが長期で投資するコツです。 本当に価値のあるボトルでも、転売する人たちが慌てていろいろなお店でかき集めて、ネット上に出してくれるので相場が下手すると新品販売価格より安くなっていることもあります。
感情的に短期で転売する人たちは、失敗してしまったと思い慌てて安い値段で手放しがちです。
そうした安価なボトルを入手して5年10年保管しておくことで、2倍どころか10倍以上になることもあります。
実際にマッカランのエディションNo.1を転売屋が12本で20万円で売却しているのを見たことがあります。定価15,000円なので180,000円相当です。 ヤフオクの手数料を抜いたら儲けはほとんどないと言っても良いでしょう。
5年ほど前のあの時に12本売ってしまった転売屋は、今頃ひどく後悔しているはずです。
今では1本20万円以上の価格にもなり、日本は比較的レートが安い方で、海外では3000ドルつまり300,000円以上の価格で流通していることもあります。 オークションハウスでの売却事例もあり、12本綺麗な状態で揃っていた場合は3,000,000円以上の価値がついたかもしれませんね。