絶対に必要条件は「気が長いこと」です。気が短い人間は絶対にウイスキー投資は向いていません。
どれくらい気が長い必要があるかといえば、「気に入ったボトル、墓にまで持っていこうかな」と思えるほどの長さが必要です。
またもしこのページを読まれている方が60歳であるならば、「自分の代では利確できない」と思った方が良いです。 とは言え10年スパンを見ておけば、かなり利益が出るものもあるので、何歳であってもウイスキー投資をスタートすることができます。 短気な人は、ウイスキーを転売するか、仮想通貨やFXの方が向いていると思います。
私自身まとまった量を保有していますが、利確するのは早くても2030年以降を考えています。 これくらいのスパンで考えておけば、世界規模のインフレを考えても十分な利益がでるはずです。銘柄さえ間違えなければ年利1~10%は余裕で達成できます。私が2020年にビックカメラで購入した、ある12本のボトルは購入金額の300%を達成しています。 このまま10年以上放置するつもりですが、底値で買う事ができたものは、酒販免許を持っている買取店に持ち込んでも十分な利益を出すことができます。後は確定申告をすれば良いだけなので、出口戦略も比較的簡単だと思います。
保有している投資用ウイスキーと常飲ウイスキーを分ける
もう一つ大切なのは当たり前すぎてまだ1度も書いてありませんが、投資をウイスキーを飲んではいけないと言うことです。 ウイスキー趣味が高じて投資に移行する場合は、自分がの部分と投資する分を切り分けて保管するのがお勧めです。
私の場合は「長期投資用(20年以上保管する)」「長期投資用(10年は様子を見る)」「贈答用のストック」「将来の自分へのプレゼント」「普段飲み用」で切り分けて管理しています。
ここまで細かく分けている人はあまりないかもしれませんが、この中でも将来への自分へのプレゼント用と言うのはなかなか面白いのではないでしょうか。 例えばあなたが1980年生まれだとします。
2000年前後には1980年のビンテージのワインやウイスキーが数多く出回っていましたが、現在ピンポイントでこのヴィンテージを購入するというのは非常に難しくなっています。ワインもウイスキーも、あるヴィンテージが欲しい場合は早い段階に購入しておき、大切に保管しておく必要があります。
自分自身の生まれ年のヴィンテージを買い集めるのはオススメ
自分が50歳になった時に飲みたいものをイメージして、早いうちに購入して丁寧にフィルムで巻いておき、適切な状態で保管しておけば、その年が来たときにお祝いとして過去の自分から届くことになります。
これを行うときに、少し無理をしてでももう1本購入しておくのがお勧めです。そうすることにより、1つを売却用にすることができます。
これには理由があり、私が所有している「山崎1986年のオーナーズカスク」は将来への誕生日用に購入しましたが1本しかないので、これでは気軽に抜栓することができません。昔の自分に感謝をしたいですが、一言伝えることができるのなら「悪いけど、もう1本お願いできるかな?」です。これはきっと、将来50歳になった自分も同じことを言うはずです。
途中で自分が死んだとしても、遺言に残しておけば子供に相続させて、売却して好きなものを買ったり養育費に当てれば良いのです。生命保険のプラスとして持っておくというのもありです。
ただし、しっかり伝えておくか遺言を残さないと二束三文で売却されたり飲まれてしまうかもしれませんね。