現時点では割高に感じるボトルでも、今後を考えたら購入しておいた方が良いと言う場合もあります。具体的にどのようなケースがそれに当てはまるのか、 体験談に基づき解説してみたいと思います。
今から9年ほど前、2013年頃から愛飲していたボトルがあります。マッカランのカスクストレングスという赤い箱のボトルです。 当時の定価は1万円でしたが、成城石井から一般的な酒屋まで値引きで販売されていて、大体6500円程度で売られていることが多いボトルでした。
特に珍しくもなんともなく、少し大きいスーパーに行けば並んでいるかどうかと言う程度の希少さです。 これがなかなかに美味しく、飲み終わっては購入を繰り返し合計で5本以上も飲んでいます。
ウイスキーの終売と値上げで急に2倍に
ところが2015年頃になると、極端に在庫が少なくなり値上げする店が出てきました。 値上げ後の金額は12,000円で、2倍近い価格になってしまい驚きました。 その時に、「こんなぼったくりのお店ではもう買わない」と購入するのを諦めてしまい、現在でもたった1本だけクローゼットの奥に未開封が眠っている状態です。
ご存知の通りこのボトルは現在20万円以上で取引されています。 値上げ後の金額でも20本近く購入できるような価格です。 このことから好きだったボトルが生産終了してしまい、多少割高になっても買い集めておいた方が良い場合があります。
特にまだ半年も経っていないのに、流通価格が上がっていくと言うボトルはそれ以降ぐんぐん上昇すると言う可能性もあります。 同じように当時好きだった人たちが買い逃してしまい、少し高いけれど買っているかもしれません。
投資や転売目的でなくても、気に入ったボトルであれば複数買っておく
これはウイスキー投資や転売をしない人でも、気に入ったボトルは買い集めておいた方が良いと言うことです。 今では私も好きなボトルが何種類かありますが、投資うんぬん抜きに6本、12本単位で購入するようにしています。
一度生産が終了してしまったボトルと言うのは、同じ味で今後発売されることがありません。
ごくまれに、新しいボトルの味わいが優れていると言うこともありますが、基本的には味が劣化しているか値段が上がってしまっています。 そんなわけで、多少値段が高くなっていても味が本当に気に入ったボトルは買い集めておいた方が良いと思います。