これはあまり知られたくない裏技ですが、株式投資のETF(上場投資信託)のような感覚でボトル単位で運用できる方法があります。
特定の会社名を出すことができませんが、インターネットで検索するとウイスキーのオールドボトルを扱っている酒販店があります。 大抵の場合イギリスに伝があり、現地で出土したような珍しいボトルを自社で鑑定して、コンディションに問題がなければ日本に持ってきて割高な金額で販売しています。
他にも数十年以上洋酒を輸入しているような会社であれば、倉庫の片隅に保管してあったデッドストックを定期的にネットショッピングに並べていることもあります。共通して言える事は、セカンドマーケト市場よりも価格が高いということです。 オークションで売買されると転売と嫌がられますが、なぜかオールドボトルに関しては酒販免許は持っている会社は許される風潮があります。
市場価格よりも値段が高いのですが、購入してから10年以上さらに保有する覚悟があるのなら、今後も価格が伸びていくボトルばかり厳選されています。さらにそのような専門店で購入したと言うことがわかると、自分自身が売却する時もプレミア価格を載せることができます。
オールドボトル販売している店でバランスよく購入する
ウイスキー投資版ETFとはこの事を例えています。 価値のあるボトルをその会社が厳選して選んでくれてあり、コンディションもある程度は保証してくれています。ただし自分で見つけ出してくるよりは手数料分が上乗せされていて少し割高です。どうでしょうETF感があるのではないでしょうか。
これらのボトルを購入した直後は、売却しても損失が出てしまいますが、今後10年以上所有していることにより世界中の同一のボトルがどんどん減っていくので理論上は値段が上がる可能性が高いです。 特にそのような店で並んでいる1970年代以前のボトルと言うのはそもそも絶対量が少なく、世界中に見ても市場に出ている量は限られています。個人がこっそり所有したり、どこかの蔵にしまってある事はあるかもしれませんが、価格が急上昇する可能性を秘めています。
このことから、現在割高の18年ものなど日本ウイスキーを購入するより、オールドボトル専門店でバランスよく購入するというのも推奨したい方法のひとつです。