投資をするときに自分自身の舌で判断すると言うのは大事ですが、 「ウイスキー投資を始めたいけれど、あまり飲んだことがないので今からテイスティング能力を上げたい」と言う人は次のことを参考にしてみてください。
基礎を積むのに安いショットバーで数多くの経験をする
例えば東京都内であれば、原価バーという一定の入場料を支払えばボトルの原価で飲むことができるお店もあります。 そうでなくても、立ち飲みしかない店などでは1杯500円で楽しむことができるお店もあるので、そこで有名なボトルを片っ端から飲ませてもらうことです。
その時に大切なのが自分の言葉を表現して、ノートやスマホに感想をメモすることです。数多く飲むとどれが何の味か分からなくなるので、後から見直して思い出せるようにしましょう。
スコッチウイスキーだけでなく、ジャパニーズウイスキーや、バーボンなど幅広い蒸留酒を飲ませてもらうのが良いですね。実際投資対象としてはバーボンや、アイリッシュウィスキーも今後重要になってくるので、短期間で覚えるように考えながら飲むことをお勧めします。
脱初心者をしたらモルトバーに行く
ひと通り主要なシングルモルトウイスキーを飲んだとしたら、次はシングルモルトバーで本格的なウイスキーを飲むことをお勧めします。 少々値段が高いので、もし予算が限られているのであれば有料試飲できるようなお店で貴重なボトルを試飲して、先程と同じようにメモを残して評価をすることをお勧めします。
そして特に気に入ったボトルは、まずは自己消費として1本購入して自宅でじっくり対峙して飲むべきです。ラベルをはがして口開けから、1ヶ月後半年後と比較することによってボトルがどんな味なのか覚えることができます。
これはとても重要なことで、外飲みのバーや有料試飲ではある一瞬を切り取って飲んでるに過ぎません。 ウイスキーのボトルの開けたての硬さと1ヵ月以上経った柔らかさ、ボトルに少ししか残っていないときの感覚を覚えると、今後テイスティングしたときに頭の中で整理しやすいです。
ワインとシェリーとバーボンを飲む
ウイスキーの樽にはバーボンカスクとシェリーカスクが存在しますが、実はウイスキーマニアの中でもチェリーを飲んだことがない人がかなりいます。ペドロヒメネスやオロロソだけでなく、アモンティリャード、フィノやマンサニーリャなど 幅広いシェリーを飲み比べて体験するのは大切です。当たり前ですが生産者によって味が全く異なりますし年代によっても味が違います。
ワインはボルドーとブルゴーニュ、スペイン、イタリア、アメリカ、チリ、南アフリカなど一通り有名なワインは体験すると、自分の語彙力が広がりの香気成分に対して見識が広がります。
バーボンも同じように生産者によって全く異なる味があります。 中には割高なスコッチウイスキーよりもはるかに安い値段でアルコールの質が良く、香りも高く毎日飲みたいと思えるようなものまで存在します。 ウイスキー投資に向いているかどうかは別ですが、そのようなものは自家消費として飲んでも良いですし、何本もストックして長期的な投資に利用しても良いと思います。
このように常日頃から鍛錬を積むことによって、初めて飲んだウイスキーであってもぱっとある程度の評価が下せるようになります。さすがに専門のプロにはかないませんが、日々繰り返していろいろなウイスキーを飲むことによって、その1本が投資する価値があるかというのがわかるようになります。