これは人それぞれですが、個人的にはExcelで管理することをお勧めします。
「購入した日時と店の名前」、「購入金額」、「ボトルの名前と数量」、 これを一覧にして残しておくことにより、どのタイミングで何をいくらで買ったかというのが明確にわかるようになります。
Excelが得意な人であれば、1年ごとにその時点の取引額を反映させて含み益のパーセンテージを算出することも可能になります。 これらを積み重ねることによって、どのボトルや、どの蒸留所が利益率が高いか計算することもできるようになります。
後からもう少し買っておけばよかったと後悔する
数年前に購入したボトルを見直すと、今の金額よりもはるかに安い取得価格で、もっと仕込んでおけばよかったと後悔することばかりです。 ウイスキー投資では「自分が怪しいなと思っているものに対して投資しない」のも大切です。 SNS上での評価は良いけれど、実際に有料試飲してみると思っていた感覚と全く異なる。また5年後自分が飲みたいかというとそうでは無いと言うボトルは見送ったほうが良いです。
逆にその時点で自分が飲んで心から感銘した1本と言うのは、大体の場合何年か経っても飲みたいものなので、仮にあまり利益が出なかったとしても損がありません。 ですのでそのような優れた1本を見つけた場合は、実際に買っておきたい本数から少し多い本数を選ぶと良いです。
絶対に誰にも見られないような状態で管理する
あなたに奥さんや子供がいて、万一何かあったときに現金化する必要があれば、このリストは定期的に印刷して遺言書と一緒に抱き合わせておいた方が良いです。 残された人たちは、こんなにくだらない酒ばかり集めてと怒りながら買取業者を呼んできっと驚くはずです。その時に売却の方法なども細かく書いたほうが親切ですね。
相続する家族がいないのであれば、基本的にはこのポートフォリオのリスト表と言うのは外部に漏れないように管理した方が良いです。 特に別件での税務調査なのでぽろっと出てくると、悪いことはしていないのに追跡される可能性があります。 相続財産の管理対象になり、自分自身の銀行口座やその後の取引について定期的に検査される可能性があります。
数十万円であればそれほど気にする必要はありませんが、特に高額なボトルに関してはあまり他人に知られないようにしましょう。
含み益の場合は確定申告が必要ない
これは当たり前すぎることなので書いていませんでしたが、例えば山崎35年が現在1280万円で売られています。 少し前であればフェラーリの中古車が買えてしまうような金額です。
2006年に山崎35年を60万円で購入した人が、含み益が出てるからといって毎年申告はしていません。 ただ売却した時点では確実に確定申告で雑所得の申請が必要になります。
高額な商品の売買と言うのは全て当局に筒抜けで、無申告の場合は後日追徴課税が取られることになるので、売却時は漏れのないように申告した方が良いですね。 贈与や相続の場合は動産に分類しますが、どのような申告が必要かどうかは少し分からないので税理士に聞いてみてください。