SNSで話題になったボトルを購入するときにちょっとしたコツがあります。 話題になるボトルは共通して一瞬で売り切れになり、買えないことが多いです。 最近では自分で飲むことのない転売屋が買い占めて、メルカリやヤフオクに大量出品して利益を得ようとするのです。
ウイスキー転売屋の裏を取る
発売日に買えなかったボトルの価格変動とは2パターンあります。 全て売り切れてしまって、緩やかにそのまま値段が上がっていくパタン。もう一つは発売初日や翌日だけ高値になり、いちど値段が落ち着くパターンです。
この後者の場合は、1~2ヶ月後に買い時が訪れます。 買い占められたボトルはその日から続々とメルカリやヤフオクに出品されますが、価格のピークと言うのは数日間だけです。
日本中のお金がある人たちが、割高でもいいから購入しようとプレミア価格がついたものを買い漁って満足します。 次に定価より少し高いけど買っちゃおうと思う人たちが値下げされた商品を買います。
最後に面白いのが、ネットショップには既に売っていない完売した商品にもかかわらず、出品量が多すぎるために値段が下がっていると言うパターンです。 つまり転売屋の人数が増えれば増えるほど、少し時間が経つと供給過多になり逆に安く買えることもあります。
買い占め→一時的に高騰→売れなくなって値下げ繰り返し→それでも残った物が定価以下で販売
これが定期的に起こっています。別の記事でも紹介しましたが、今1本25万円以上で取引されることのある、マッカラン エディションNo.1も当時転売屋に目につけられ、売り切れた直後には2倍近い金額になりましたが、2週間経過した頃には定価の3分の2、たった9,000円で投げ売りされていました。
ヤフオクで売りきることができなかった困った転売屋が、酒買取店に持ち込み売りさばいていた事例もあります。 この投げ売りされるタイミングというのが、本当に欲しい人にとっては買い時です。 株もそうですが下落して投げ売りされすぎた時は、買い戻される傾向にあります。その底値で仕込めた人が後々利益を上げることになります。
つまりこの例では9000円で購入した人が、今でもボトルを持っていたとしたら25万円になっているということです。 アイキャッチ画像のグレンモーレンジは一例で、 私自身飲んだことがないのでどういうものか分かりませんが、記念ボトルや限定ボトルは本当に欲しいのであれば少し待ってみると良いですね。
ちなみに人間の心理というのは不思議なもので、他人が高い値段を出してプレミアを払っているウイスキーはおいしそうに感じて、値段が下がっているものに対しては買いたがらないと言う傾向にあります。 結局それで安い時期を逃して、再び値段が上がった時に「あの時に買っておけばよかった」となるのが常なのです。