これはウイスキー投資の話とは少し異なりますが、シングルモルトを中心に置いてあるバーテンダーに聞いた話です。
バーテンダーで雇われて働いている人と言うのは、ずっとそこで5年〜10年働く人もいますが、自分自身の店を持って独立したいと考えている人もいます。 そのような人たちは、バーを運営する上で必要な技術を学び、お客様との接客や対応、お酒についての理解や勉強を深めると言う理由で働いています。
従業員が独立する時にも、オーナーとの関係が良好であれば、そこに通ってるお客さんにも紹介して顔を出してもらうと言う場合もあります。 寿司屋の暖簾分けに近い制度で、お客さんが分散してしまいますが、オーナーは従業員への感謝も込めて宣伝してあげると言うケースも存在します。
中には独立するのを隠して、こっそり退職してから店を構えるような人もいるようですが。
何本のウイスキー在庫ストックを所有しているのか?
上記のように長年バーでの経験があり独立する場合、必要なものがあります。 1つは開店資金です、賃貸を借りたり内装工事や什器、看板やチラシなどを作る費用です。 そしてもう一つは、来てくれるお客さん、これの見込みがないと新規の店には急にお客さんが来ると言う事はあまりないです。
最後にあるととても良いのが、自分自身が所有しているお酒の在庫です。 これこそ当サイトのように、10年スパンで収集していかないと、貴重なものがいきなり揃うと言う事はありません。
現行のウィスキーで流通しているものには限りがあり、その中でも本当においしいと思えるものはほんの一握りしかありません。そうなると昔のボトルでも素晴らしいものがあると店に集客する要因の1つになります。そこで実際に、独立する方は何本位のボトルを収集しているのですかと聞いたことがあります。
ウイスキーの在庫は300~500本が多い?
店の業態によっても異なるのは確かです。例えば音楽を聞かせるバーであれば、そこまで珍しいお酒は大量には必要ありません。 シングルモルトウイスキーなどを主体にするバーの場合は、大体300から500本の個人的な在庫を所有しているようです。
これは人によっても様々ですが、この程度の在庫があると店をオープンしたとしても、店頭に常に50種類程度並べ、少しずつ売れては補充しを繰り返し、新しい在庫を購入することができるようです。
ある銀座のお店で見かけて面白いなと思ったのが、小さな瓶に飲み終わりの少しの量を入れて保管している方法です。 これでその時の匂いが思い出せるので、別のものを仕入れるときに使ったり、何かと比較するときに匂いや味を確認したりするそうです。
2020年からコロナウィルスが流行して、店舗の運営も厳しい人が続出しています。お酒の販売緩和によって、飲食店もボトルで販売することが可能になるなど1部状況が変化しています。そんな時にも希少なウイスキーを持っていると、一時的な資金繰りには対策になるようです。