これは予想でしかありませんが、今後ウイスキーのように伸びる市場があるとしたらそれはラムではないでしょうか。 今でもSNSの一部マニアはウイスキーだけでなくラムを買い漁っているようです。閉鎖蒸留所の「カロニ蒸留所」がボトリングされれば、どこからともなく蒸留酒愛好家が湧いてきて全てかっさらっていきます。
ラムとウィスキーの共通点
なぜ数ある蒸留酒の中でラムだと言い切れるのか、 それはウイスキーの瓶詰めを行っているボトラーズ会社にあります。
サマローリ、シルバーシール、LMDW、BB&R、ブラックアダー、ブティックウイスキー、ヴァリンチ&マレットなどなど、 皆さんご存知のウイスキーを詰めている業者は同じようにラムも買い付けしてリースしています。 まだ業界全体でラムが盛り上がっていないので、現時点では手ごろな価格で様々なラムを楽しむことができます。
実は近年のウイスキー高騰によって蒸留酒の愛好家たちがこっそりラムに移っていると言うこともあります。 現在ではマニアの一握りだけが、ボトラーズのラムや長期熟成物を楽しんでいますが、今後だんだん少しずつ普及してくれば、あるタイミングでラムのブームが訪れてもおかしくはありません。
個人的にはすぐに来るわけではなく、2030年頃に突然来るのではないかと予想しています。 日本人は世界的に見ても食文化が特殊で、ウイスキーを飲みながら食事をしたり、ハイボールで天ぷらを食べたりします。欧州や米国の文化では、食事をした後の食後酒としてウイスキーやラムを楽しむのが一般的です。
特にヨーロッパでは直後にラムを片手に葉巻を吸うと言う形が、富裕層のライフスタイルになっています。食前酒にカクテルやシャンパーニュやシェリー、食後にラム。このことからラムブームがくるかもしれませんね。
まだまだセカンドマーケットでは値段がつきにくいラム市場ですが、本当に優れたボトルであればゆっくり値段が上がっていくので、今のうちに仕込んでおくと言うのはとても良いタイミングだと思います。