ウイスキー投資をしている人が実際にウイスキーを飲むときに、どんなものを選んだら良いのかを紹介してみたいと思います。私は別に「ウイスキー投資家」ではなく、ポートフォリオの一部としてウイスキーやワイン、蒸留酒を組み込んでいる一人です。
ウイスキーを飲み始めて20年以上経過しますが、当時カジュアルに飲んでいたおいしいシングルモルトの銘柄は、例外なく全て値段が上昇してしまいました。 マッカランもグレンリヴェットも、ラフロイグやタリスカー、アードベッグなど、当たり前のようにスーパーで購入していたものが、今では数倍の値段(ひどいと10倍)で売買されています。
出典:https://www.ballantines.com/en/range/ballantines-17-year-old
現行のシングルモルトは値段が高すぎる
なぜ一昔前の値段が上がると思いますか。それは、ウイスキー好きたちが昔のボトルの方がおいしいと言うことを知っているからです。今の方が美味しければ、今のウイスキーが高級で昔のボトルは安くなるのではないでしょうか。
そして、「がっかり度」に応じて値段のプレミアが変わります。 例えばラベルチェンジされたタリスカーが、昔のものがたった1年で2倍になったとします。 という事は、新しい商品が2倍がっかりしたと言うことになります。 珍しいから高額で売買されることもありますが、今のものが美味しくないから昔の価値が上がると言うケースが多いです。
昔ながらのウイスキーマニアにありがたい存在とは…?
これは何十年もウイスキーを飲んでいる人たちには常識的なのですが、いまどきのシングルモルトを5,000円で購入するならば、むしろブレンデッドウイスキーを買ったほうが遥かにおいしいと言うことです。
今はシングルモルトがもてはやされていますが、ブレンデッドは混ぜられて個性がないとして評価されていません。そのため昔と同じような値段でも、オールドボトルが入手可能になっています。
例えば1万円近くまで値上がりしている現行のマッカラン12年より、5千円で買えるバランタイン17年の方が美味しいです。 どちらか飲ませてくれると言ったら必ずバランタイン17年にします。
バーで2万円する山崎12年を飲ませてくれると言ったら、「隣の8900円のデュワーズ18年が良いです」とお願いしてしまいます。
ブレンデッドウイスキーは安くてウマい
これらは一例ですが、割高になったシングルモルトウイスキーよりもブレンデッドウイスキーの方がおいしいです。特にジョニーウォーカーやシーバスリーガル、バランタインなどの大手は所有している蒸留所が多く、在庫している樽の数も桁違いです。 そして様々な個性の蒸留所から自由に樽を選んできて、自由にブレンドできるので美味しいウイスキーが安く作ることができます。
そのため、私の場合はバーに行って飲みたいシングルモルトウイスキーがない場合は、ブレンデッドウイスキー飲んでいます。 値段が高い必要はなく、12年熟成の1本2,000円代でも美味しいボトルが色々あります。
「軽く飲みたいな」 と言う時は真似してみてください。きっと意味が分かるはずです。