チャートは旧ボトルが混在しているので、少し精度が低いです。
今までバランタインのような、ブレンデッドウイスキーは値段が上がりませんでした。
なぜなら生産量が非常に多く、大量の原酒をブレンドして作るため、全世界の需要を満たすことができていたためです。それに加え、日本では贈答品や記念品、景品としても用いられ、御中元や御歳暮、接待などで高級ウイスキーを受け取ることがあります。
飲むことに消極的な保有者も数多くいたので、買取ショップなどで売却され、それが潜在的な売り圧力になり、定価を大きく割った安値が続く原因でした。
ところが、今年の3月ころから状況が変わってきます。
ウクライナの戦争によって輸送の問題が起こり、バランタイン17年でさえも安定して入荷しないという事態が起こりました。それに加えて世界的なインフレと円安の進行、バランタイン30年の新品価格が急激に上昇しています。
それに伴い、市場に溢れているはずの中古酒の価格も上昇しています。
2020年~2021年末までを比較すると振れ幅はあるもの、2万円を意識しています。安値では16,000円で落札されることも頻繁にありました。年始まで2万円以下の落札が続いていましたが、8月には2万円台後半の落札も目立ち、安値が22,000円まで上がってきています。

MoMでは、50,278円で販売されています。
国内では39,380円で、おひとりさま1本の購入制限が掛かっています。

バランタイン30年は、ほんの1~2年前まで百貨店であれば必ず見かけるボトルでしたが、現在は店頭に並べている店は数少ないです。MoMやWhisky Exchangeの価格が全てとはいいませんが、円安の影響で来年の販売金額が4~5万円まで上がっていくのではないでしょうか。
これほど大量に流通しているボトルでもジワジワ値上がりしているので、需給のバランスが崩れればバランタイン30年であっても、3万円を超す価格まで一気に跳ねる可能性もあります。
スコッチウイスキーは良い買い場と言えそうです。