2000年代は、田舎の酒屋に行くと過剰在庫で長期間放置されていたようなボトルがどこに行ってもありました。 2010年頃までも、旅行先の酒屋に行くと、珍しいウイスキーが当時の値段のまま放置されていました。例えばシーバスリーガルの原酒になっているストラスアイラですが、3800円で角ボトルが放置されていることもありました。
地方のウイスキーは2015年頃に急激に減った
1つは2015年頃の国産ウィスキーブームによって、田舎の酒屋が漁られつくした傾向にあります。 例えば山崎や白州は、本当に人里離れた地方に行ってもほとんど残っていないことでしょう。 SNSを見ると、そのような県外にわざわざ買い付けに行き、店先に並んでいる山崎を指差して、「これを売ってくれ」と言ったところ、「みんなそう言うけどこれは非売品だ」と恥をかいた人が多数います。
普段全く行きもしないような店に行って、そこがプレミア価格で販売されていると罵倒するのですから、全くもって理解ができない人たちです。
国産ウィスキーは今後流通量が増えてくるので、慌てることがなければだんだん買えるようになっていくのではないでしょうか。ただその頃にはインターネット上の流通価格も落ち着くので、転売による儲けは出ないと思います。
店主がインターネットで情報を得るようになった
私が2014年頃にマッカラン・カスクストレングスが好きで何本も買っていたのですが、成城石井に取り扱いがなくなって近所の酒屋を探す旅にでたことがあります。当時住んでいた町には10件以上の小さい酒屋があったので、ウロウロと何件か回りました。
ある店で無事に見つけて2本買って、さっそく帰って1本空けました。 残っているもう1本を開けようとする頃に、再びその入手したお店に行ったら値段が8,000円から16,000円になっていました。 きっとそのお店の人は、そのマッカランが今売り切れになって人気があると言うことを知って、値段を釣り上げたのでしょう。特にいくらで売るのは店の自由なので全く問題ないのですが、このように店主もインターネットを使って情報を仕入れる時代なので、転売して利ざやを得ようと思うのはうまくいかないと思います。
今は価値がないけれど、完売した商品はある
現時点では値段が上がっていないけれど、インターネットショッピング上ではほとんど在庫を見つけることができないようなボトルがあります。これらは実店舗では見つかることがあるので、まだ値段が上がっていないうちに購入することをお勧めします。
店舗の人も、別にこれはネット上でも高額で転売されていないし、このままでいいやと放置していたものを購入してもらえるのでルール的にも特に問題は無いはずです。 この方法で自分の好きなボトルを集めて、数年間置いておくことによって5倍以上の価値になったこともあります。 いまどきは即転売が流行していますが、長期的な目線で保管することを考えてみてください。