つい数日前まで9,100円程度で販売していたボウモア18年ですが、店頭やネット通販から姿を消してオークションでは12,000円以上での落札もされています。
たった数日で3,000円以上の差が出ているので、今後1年以上の欠品が続いたとしたら更に値段が上がっていく可能性があります。今まで転売をしている人は、ジャパニーズウイスキーを中心にしていましたが、スコッチウイスキーに参入している層がいるのかもしれません。
基本的に同じ価格での再入荷はない
現在は円安ドル高、円ポンレートも1ポンド=161.54 円(2022年3月28日時点)と過去5年で最高値を推移しています。これは、ポンドやドルが上がったのではなく円が下がったという味方もできます。例えば国内で生産が完結している米の値段なども上昇しています。みなさんもコンビニやスーパーで値上げを実感するのではないでしょうか。
この円安が継続された場合は、ウイスキー投資にも大きな影響を与えます。
例えば青ラベルの『マッカラン30年』が国内で100万円で売買されていたとします。これが円安継続で130~150万円以上になる可能性もあります。なぜなら輸出で対外的に高く売却できるので、その相場レートが時間をかけて日本に反映することになります。同じ用に金地銀や高級腕時計など、海外で安易に売却できるものは日本円での価値が上がります。
このことから、例えばボウモア18年が再販されたとしても、円安と原油高、穀物高、世界的なスコッチウイスキーの需要増加などの理由によって現在の値段から何割か上昇した形で市場価格に反映されると予想できます。
『ボウモア18年』以外に何が一時休止する?
私は輸入代理店ではないので最新の情報は持っていませんが、ボウモア25年はかなり怪しいと見ています。18年の欠品が長引けば、さらに長期の25年が休売することも考えられます。
また、ボウモアほどの生産体制で休止しているのであれば、カリラ、ラフロイグ、ラガヴーリンも在庫が緊迫することも考えられます。
これらオフィシャルボトルが値上がりするときに、お得なウイスキー投資方法があります。それは、ボトラーズブランドは時間差が出て値上がりするということです。
例えばボウモア18年が20%以上値上がりしても、シグナトリーやハンターレインのボウモア18年は直ちには値上がりしません。ただ、「オフィシャルと比べて割安だよね」と思われると比較的高かったボトラーズに流れることがあり、価格の均衡が取れます。
この当たり、事前にボトラーズブランドの知識を持っておくと後追いでウイスキー投資が間に合います。