こちらはnoteのマガジン向け記事です。
https://note.com/whsky/n/nf864d20cd99f?magazine_key=mef5738bad16b
山崎12年と18年の価格推移
さて、noteの有料マガジン第一弾は人気のサントリー山崎の価格推移を分析してみます。ウイスキー転売屋御用達のボトルですが、実は私個人では1本も所有していません。
『山崎12年は4,980円』のイメージが強く、私の中での価値はそれ以下でも、それ以上でもありません。5千円以上出すならば、他に美味しいウイスキーが沢山ある!そう思い1本も所有してこなかったです。
2015年頃までは、日本全国どこのショットバーでも山崎12年が500~800円で提供されていました。実際にどこまで高騰したのか、なんとなくしか知らない人もいるのではないでしょうか?
今回は有料マガジンのサンプルとして全ての情報を掲載してみます。今後のウイスキー所有の参考にしてみてください。
過去10年の取り引き価格推移グラフ
こちらが独自に分析した過去10年分の推移です。
2012年4月頃は、大手酒販店では山崎12年が4,500~5,000円で販売されていました。とにかく大量に山積みされていて、近所の「銘酒の森 酒アルコ」には100本以上も4,500円で投げ売りされていました。
そのためオークションでの取り引き価格は4,000円前後が中心です。また山崎18年も同じように投げ売りされていて、12,500円で取り引きされています。百貨店では20,000円ほど、大手酒販店では13,000円前後で販売されていました。
2014年9月から2015年3月まで放送された連続ドラマ「マッサン」の人気とともに国産ウイスキーの人気が急上昇。2014年までは価格の変化が少なかったのに、2015年4月には2倍近い価格に急上昇してしまいました。
わかりやすいように、2012年時点を100%として上昇率をシートの右側に記入してみました。
10年前と比べて「山崎12年」は取り引き価格が5.7倍になっていますが、「山崎18年」は11倍ということが分かります。
ここでもう一つ、前年度比の上昇がどれくらいか検証してみます。
前年度比の上昇比率の傾向
山崎12年は2012年と2013年ではほとんど取り引き価格が変動がなかったので、103%増加という誤差になっています。
ところが、2014年と2015年では前年度比152%増加しています。これは例えば100万円相当を所有していた場合は152万円になったことと等しいです。
取り引き価格の推移だけでみると、4,000円が23,000円になっているのでインパクトは強烈ですが、前年比で比較してみると年々低下しています。
山崎18年はここ2年で145%、147%と連続で増加していることが分かります。
今後、価格が上がり続けるのか?
山崎12年が1本15,000円になった頃から、「もう上がらない」と予想してきたので私の国産ウイスキーの分析は外れています。中国密輸なども影響していますが、想像よりも需要が大きく、供給量が少ないのが実情です。
ここで、面白い予想を立ててみます。
今年(2022年)の上昇比率のまま推移した場合、取り引き価格がどうなるかグラフにしてみました。
山崎12年は、直近の数値115%増加、山崎18年も直近から少し低い140%にしてみました。
昨年と同じ比率で増加した場合(理論値)
2023年4月には、山崎12年は25,645円、山崎18年は193,200円
2024年4月には、山崎12年は30,774円、山崎18年は270,480円
2024年4月には、山崎12年は36,929円、山崎18年は378,672円
2024年4月には、山崎12年は44,315円、山崎18年は530,141円
どうでしょうか?
過去数年の増加率を見て、仮定した理論値となります。
絶対にないとは言い切れませんが、そろそろ上昇率が落ち着いてくる頃と考えるのが自然ではないでしょうか。
閉鎖蒸留所で今後の生産が一切ないボトルであれば別ですが、山崎は2013年からコンペティションで金賞受賞しています。このことから、あと2~3年で2013年頃に仕込んでウイスキーの流通量が増加するのではないかと予想しています。
実際に、2024年に山崎12年が4万円、山崎18年が50万円になる可能性もありますが、こればかりは神のみぞ知るですね。
分析してみると、どんなウイスキーが今後伸びるのか役に立つときもあります。今後も、このマガジンでは価格分析を配信していきますので、ウイスキー愛好家の方、よければ参考にしてみてください。
https://note.com/whsky/n/nf864d20cd99f?magazine_key=mef5738bad16b