2020年8月14日に予想した【2020年版】価格が上がることが期待できるウイスキー投資の基本から、1年半経過しました。
当サイトの趣旨から、10年以上の保有期間を想定していますが、予想的中したものも多いので一度現時点(2022年2月5日)での価格を確認しています。
サントリーのヴィンテージモルトは40%下落?
楽天市場(2020年8月14日時点)で販売されている山崎蒸溜所シングルモルトウイスキー ヴィンテージモルト[1994-2004]の金額を見てください。588,000円という、ほぼ60万円近い金額です。あなたはいくらだったら欲しいですか?40万円なら安いと思いますか?それとも10万円だったら即決ですか?
私なら10万円でも躊躇してしまいます。なぜなら当時、サントリーの公式ストアに5,250円(税込)で販売されていたからです。これが証拠のスクリーンショットです。
今、サントリーのヴィンテージモルトについて調べてみたのですが、本当に面白い結果となりました。「2022.01.22(土)23 : 18 落札金額 341,000円」 直近の先月のオークション履歴を見ると、60万円近いウイスキーがなんと34万円で終了していました。仮に慌てて楽天市場で買っていた人がいたとしたら、かなり大きな含み損となっています。
このようなバブルになっている銘柄は特に、相場に左右されやすくもともと5000円の商品なので、そこまでは下がりませんが半額近くになることもあると判明しました。
サントリー 2000 ミレニアム
最高金額は55,000円で落札され、現在は30,000円を推移してるようです。
このような場合は、半年から1~2年後には平均価格が20,000円を超える可能性が濃厚です。(※1) 10年経てば50,000円またそれ以上になっている可能性も充分にあります。緩やかに相場が上昇しているウイスキーは投資には向いています。急激に上がっている銘柄は慎重に判断すべきです。
執筆している時は、1万5000円で出品されているものでしたので、急激に上昇した銘柄と言えますね。 10年で50,000円位を考えていたので、少し急に上がりすぎているので今後は穏やかに上昇するのではないかと思います。 これは予想ですが、2029年あたりに再び高騰するのではないでしょうか?
2000年にボトリングされた、日本のウイスキーの30年物というのは少ないので再度脚光を浴びると思います。
もし所有している人は、気長に待つことをおすすめします。
グレンファークラス 105(旧ボトル)
記事に起こした時は12,000円程度が中心でした。 現在は15,000円から20,000円ほどになっています。 2倍にはなりませんでしたか、やや上昇していることになります。 それよりも驚くべき事は、記事を執筆しているときにグレンファークラスのファミリーカスクがオススメと書きましたが、総じて品切れになり価格が上昇しています。
グレンファークラスの樽の貯蔵量は10万樽以上と噂されていますが、本家のリリースするオフィシャルボトルがこれほどに流通量が少なくなるとは思いもしませんでした。 一昨年まで1980年代のファミリーカスクは4〜5万円程度、90年代から00年代は、手頃で2万円あれば購入できました。 ここになって、急激に完売しているので来年あたりいきなり値段が上がると言うこともあるかもしれませんね。
もし、お気に入りの70~80年代の年数表記があるのであれば、今年が高騰前の最終なるかもしれません。
グレンドロナック15年の旧ラベル
3万円ほどで取引されてい旧ラベルは、現在4万円で売買されているようです。
グレンドロナック1993年も少し値上がりしましたが、現時点ではまだ5万円あれば入手できるので、これは今のうちに買っておいた方が良い本になるかもしれませんね。
グレンドロナックはカスクストレングス系がマッカランに続き高騰する可能性があります。 引き続きしっかりチェックしておくと良いと思います。
マッカラン レアカスク
18,000円の時代に何本か購入してありますが、現在ではサントリーが輸入価格を上げてしまったようで30,000円程度で取引されています。 たった1年でここまで金額が変わってしまうので、今後もより高くなってしまう可能性があります。WhiskeyBaseでは500ユーロになっているバッチもあるので、今のうちに手に入れておいた方がいいかもしれません。上昇率は150%以上でした。
タリスカー 10年
なんと信じられないことに、酒屋で見かけるタリスカー10年が終盤になり、再びラベルチェンジになりました。 ウイスキーマニアによると信じられないほどにまずくて飲めないそうです。事実、紺ラベルでさえ1口だけ飲んでも飲むのをやめてしまいました。
金のラベルの時代がタリスカーの最後と個人的には思っているほどです。 今慌てて紺色のラベルを買い集めている人もいるようですが、個人的には無理してでも昔の地図マップラベルを買い集めた方が良いのではないかと思います。 また、Yahoo!オークションではなぜか金のラベルの10年は意外にも値段が上昇していません。 2年前も5000円程度が相場でしたが、現在でも6000円か7000あれば買えるようです。もし紺色を集めるのであれば、金のタリスカーを集めることをおすすめします。
これらの時代は下手するとまだ上昇の途中の可能性があります。あと数年、10年すれば「あの時はまだ2万円で地図ラベル買えて良かったな」となっていることも否めません。バーで出会ったら味を確かめて地図ラベルを集めるのも良いかもしれません。
ちなみに、この時冗談で書いた文章が本当に近づいています。2年前は2万円あれば地図ラベルは変えましたが、現在では40,000円を超えてきているようです。今後どうなるか全く想像がつきません。
アランモルト
こちらは予想的中で、2020年から300%近く上昇したボトルもあります。
写真では左が旧旧ボトル(2010年頃まで?)、中央が旧ボトル(2020年頃)、右が新ボトル2020年1月~です。中央の旧ボトルは現在も定価以下で購入でき、3500~3800円が目安です。左の旧旧ボトルはいささか流通量が減ってきています、当時3~4千円ですが現在手に入れるなら5~6千円ならお得、7千円はやや有り。1万円以上だと微妙かもしれません。しかし長期的に見たら、旧旧ボトルは特に流通量が少ないので5年~10年というスパンで見ると2~3万円それ以上になる可能性も秘めています。特に小規模生産の蒸留所ですのでそれだけ流通量も少なく飛躍的に高騰しても何ら不思議はありません。
記事にしたときは、オールドボトルが10年であれば3500円で購入できました。現在は10年が2本で2万円で売れているケースもあるようです。 ここまで急に高騰するとは思いませんでしたが、新しいボトルが入荷が少ないと言うのもありますが、実際に味が落ちているということがあるのかもしれませんね。
ストラスアイラ
2020年は、以下の金額で変えたストラス間が現在は30,000円ほどで取引されてるようです。さすがにちょっと高すぎはありませんか?
もともと10年ほど前まで角張った形のストラスアイラが4千円程度で販売されていましたが、現在では1万5千円〜2万円です。甘みがあって香りも良いストラスアイラですが、実際には4~5千円が妥当な味わいで、とても2万円以上の価値はないと言えます。
今後どうなるか分かりませんが、もともと流通量の少ないストラスアイラですので更に金額が上がるかもしれません。
グレンモーレンジ
とても意外だったのが、グレンモーレンジのオールドボトルの国分時代は、2年前と比べて ほとんど値段に変わりがないと言うことです。10年が一万円を切って取引されているので、正直味わいを考えたら現時点で仕込むオールドボトルとしてはグレンモーレンジの10年が最も良いのではないのでしょうか。
おそらく贈答用なので日本にかなり流通しているので、このように売り圧があり値段がまだ上がりにくいのではないのでしょうか。 ストラスアイラに30,000円出すのであれば、グレンモーレンジ3本買ったほうがいいと思います。
グレンリベット
グレンリヴェットも、グレンモーレンジと同じように流通量が多くて、2年前と比べてもほとんど値上がりしていません。アザミの花の時代などは、味わいも優れていて確かに良いウイスキーにもかかわらず、そこまで値上がりせず一万円程度で購入できるので、オールドボトル初心者にはとてもお勧めです。
アンブレ(アンブレンデット)や丸の古いボトルは、 そろそろ購入しておかないと、ものがなくなった時点で値上がりする可能性はありますね。
ブルックラディ・ポートシャーロット・オクトモア
正直言ってしまうと、2022年はブルックラディとポートシャーロット、オクトモアが急激に人気が出る年では無いのかと睨んでいます。 その理由が、オクトモアの新製品が発売と同時に完売したのですが、SNS上ではとても動きが静かで、大量に購入した人の影も見えずに、こっそりマニアたちが買い付けて、マニア同士の戦いとなっているためです。
早速オークションでは1.5倍以上の値段をつけて売却実際に購入されていましたが、このようにSNS上で話題になっていないのに、こっそり値段が上がっていると言う事は、これが今後一般人に見つかった時は急激に話題沸騰で値段が高騰するのではないかと思っています。
もともと生産数も少なく、アイラ等で生産された大麦を使用するなど、ウイスキーに対してワインのテロワールを持ち込もうとしています。これは長期的に見てとても評価される方法だと思います。ベアバーレイなど、古代大麦を復活させたり、原料にこだわって製造していると言う意味では今後この蒸留所は世界的にも人気になっていくのではないでしょうか。
正直、現時点でのジャパニーズウイスキーは酵母や大麦をイギリスから輸入して製造しているようなところもあります。 むしろ日本国内で製造されている大麦のほとんどはウィスキーに用いられることがありません。 そのような理由から、国産ウィスキーにはテロワールが存在せず、シェリーの樽材さえヨーロッパに依存して、単に地元の水を使っているにすぎません。 保管場所も蒸留所から離れた遠いところで熟成させていると言うことから、いずれこのインチキが発覚するのではないでしょうか。
バランタイン
赤青 青赤 紋章は少しずつ値上がりしているようです。2年前と比べても1.2倍から1.5倍程度に価格が上昇しています。 ただ、通常のバランタイン17年の丸ボトル等は2000年より前のものであってもかなり手ごろな値段で流通しています。 これは、ジョニーウォーカーと並んで日本で最も贈答に用いられることの多かったスコッチだからです。まだまだ5年から10年ほどは値段が上がらずに、手頃で昔のオールドヴィンテージを楽しむのに最適なのではないでしょうか。
正直言ってしまうと、最近のシングルモルトウィスキーは値段が信じられないほど高く、オールドヴィンテージで1980年代のものを飲もうとしたら数万円もお金が必要になってしまいます。 そんな時に、このバランタインのオールドボトルは暖かく迎えてくれて、わずか4000円あれば2000年より昔の時代のウイスキーを美味しく楽しむことができるのです。 投資としてはちょっと分かりませんが、趣味としてウイスキーを楽しむ分にはバランタインはすばらしいと思います。
2020年の予想はどうだったのか?まとめ
全体的に1.5倍から2倍以上の値上がりになっています。たった2年でこれだけ上がる投資と言うのはなかなか存在しないのではないでしょうか。 当初の予想通り、シングルモルトの生産量が少ないものが中心的に値上がりをして、生産量の多いものやブレンデッドウイスキーに関しては値上がりが穏やかなようです。