熱狂的な人気を誇る「マッカラン カスクストレングス」の後継ボトルとして発売された「マッカラン クラシックカット」です。発売当初、「目も当てられないほどだ」と批評され、「マッカランの原酒がヤバい」など当時の2chで騒がれていました。
実際にモルトバーでも評価はイマイチで、「やっぱり昔のと比べるとね…」と穏やかな表現をされていたのは確かです。取引件数が少ないため、今回のチャートは各年数の混合チャートとなります。
2017年から2021年まですべて混ざっています。
実は私自身、この「クラシックカット」を味が気に入らないからといって無視してきました。
2020年頃は、銀座の大手酒販店様でも12本以上が積まれていました。ネット通販でも定価よりわずかに高い程度で、プレミアといえない価格で売買されていました。
当時は投機的な対象ではなく、バーや飲食店関係者が新しいボトルを提供したいという重要がメインでした。流通量も多く、味の方もアレでしたので2020年頃の価格はご覧の通り定価を割れて、15,000円以下での取引が目立ちます。
去年のあるタイミングから、いきなり「クラシックカット 2017年」だけが6万円超えをするようになり、今年ついに10万円超えを達成してしまいました。
他のボトルも1万5千円で余裕で買えたものが、3万円を底値として相場を固めてきています。最近の国産ウイスキーの投機筋と異なり、生産本数が多いもののジワジワと買われ、ジワジワと売られているため、相場が左右されずに安定的に見えます。
今後「2017年版」のように、10万円を超えるクラシックカットが出てくるのか、もしくは現状の上昇率と同じように1年かけて1万円上昇といったように、ジワジワと上がるかは不明ですが、下値のブレが少ない銘柄ですので、今からでも購入してもリスクは低い部類に入りそうです。
こちらは、以前の「カスクストレングス」のチャートです。
このボトルは、「赤ラベル」や更に古いオールドボトルから、新しいボトルなどすべて同じ名前で販売されていたため、生データが混ざったものとなっています。該当ボトルだけを抽出するのが難しいため、荒削りの元データで作成した暫定のチャートとなります。
2020年頃から5万円程度だったカスクストレングスの新ボトルが、10万円〜20万円と上昇していることが分かります。ピンクの線が比較的新しい2012年頃の「カスクストレングス」のボトルです。
着目して欲しい点が2012年当時に流通していたボトルが終売から10年ほど経ち、思い出したように価格が上昇していることです。
当時定価で購入していた人も、2019年までに売ってしまえば、その先の指数関数的な上昇に乗ることができません。
同じように現在のクラシックカットも、5年後にそこそこ上昇するかもしれませんが、10年以上を視野に入れた超長期の投資をすることで、購入金額の何十倍の価格まで伸びるかもしれませんね。
先の事は分かりませんが、面白い銘柄だと思います。
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