実は2005年に50本、2007年に50本、2011年に150本と3回に渡ってリリースれています。
香木の伽羅のような香りがするとされ、世界で最も高級なウイスキーのひとつです。クリスティーズや香港、台湾などのオークションでは5000万円を越える価格で落札されています。
A bottle of 50-year-old Yamazaki first edition was sold at a Taipei auction for a record-setting price at NT$13.51m (about US$429,798), less than a year since its previous record was set in last August. It is now the most expensive single bottle of Japanese whisky.
台北のオークションで、50年物の山崎原酒が1351万台湾ドル(約42万9798米ドル=54,933,341 円)と、昨年8月の記録から1年足らずで記録的な高値で落札されました。
現在、日本のウイスキーで最も高価なシングルボトルとなっている。
出典:https://en.thevalue.com/articles/japanese-whisky-record-yamazaki-50-year-old
timeout誌によると、本日5月20日に行われるオークションハウスBonhamsでも出品されて、落札予想価格は5,707~7,337万円になるとされています。
その最もレアなボトルが、2022年5月20日(金)にオークションハウス、Bonhamsの香港のセール、『Fine & Rare Wines and Whisky』に出品される。落札予想価格はおよそ350万〜450万香港ドル(約5,707万2,000〜7,337万9,000円)だ。
出典:timeout.jp/tokyo/ja/news/
チャート相場分析 山崎 50年の価格推移
実は日本国内でもヤフーオークションに何度か出品されています。今回は実際の取引価格をチャートにしてみました。
信じられないかもしれませんが、今から10年前の2012年5月8日に初期の山崎50年が、たったの951,000円で落札されました。たったのというと語弊がありますが、現在では山崎25年を買うこともできない金額です。
2012年10月28日には、『サントリー 山崎50年 2005年 50本限定』が900,999円で落札。ここが最安値となります。当時は国産ウイスキーがここまで過熱するとは思いもしませんでしたし、ウイスキー投資という概念も存在しませんでした。
翌年の2013年5月26日には、約153万円で落札。そこから何度か観測されて、2015年には300~400万円で落札されます。2016年には1300万円と大台に乗り、2018年には2000万円、2020年には4000万円で落札されています。
たった10年で90万円が7000万円になるとは夢がありますね!
大変限られた生産本数で実際に開栓して飲まれているものも多いので、今後1億円、2億円と更に上昇するかもしれません。バブルというのは弾けてみないとどこがピークか分からないものです。
ただ、仮想通貨などと違って実際に飲んで消費できるものなので、「暴落して現在の1/10の価値に……」ということは無いと思います。
上記のチャートを見て思うのは、一度目の国産ウイスキーバブルは2015年、二度目は2020年頃ではないかということです。当サイトでは他にも様々なチャート分析をしていますが、少しずつウイスキーの価格上昇のメカニズムが見えてきそうです。
サントリーのプレスリリースが残っていましたので、一部を引用してみます。
サントリー酒類(株)は、当社が保有するウイスキー原酒の中から、酒齢50年を超える超長期熟成原酒を厳選した、シングルモルトウイスキー「山崎50年」を150本限定で新発売します。
今回、「山崎50年」のために厳選・吟味された原酒は、すべて酒齢50年以上の極めて貴重な超長期熟成モルト原酒です。これらのモルト原酒をヴァッティングすることで、優美で複雑・繊細、そして神秘的ともいえる香りと味わいが生まれました。特に、香味の主体となっているのは、今や海外でも非常に高い評価を得ている日本独自のミズナラ樽で熟成されたモルト原酒です。酒齢50年を超えるモルト原酒を使用したウイスキーは世界的にも希少性が高く、2005年・2007年の発売時にも、全国のウイスキーファンの垂涎の的となり、いずれも受注開始直後に完売しました。
●中味の特長
ミズナラ樽特有の赤みの濃く深い琥珀色。香木の伽羅(きゃら)を思わせる芳香や、よく熟した果物のような甘やかさを含む豊かな熟成香が広がります。口当たりは、力強くまろやかで、絹のように滑らかなコクが感じられます。また、ごくかすかな燻煙香とともに甘く濃厚な余韻がつづきます。
●パッケージについて
クリスタル製ボトルに、サンドブラストで筆文字の「山崎」を1本ずつ丁寧に彫り込み、口部は和紙で包みました。
<ミズナラ樽原酒について>
戦後、樽材の調達が困難になった山崎蒸溜所では、日本産のオークであるミズナラを用いて樽を造り、ウイスキーの貯蔵に用いました。ミズナラ樽は、材質の特性上漏れやすく、材の選別や製樽は苦労の連続だったといいます。
当時は、ブレンダーから必ずしも高い評価を得られなかったミズナラ樽ですが、白檀や伽羅を想わせるその香味は数十年の時を経て、今では海外のブレンダーやウイスキー通からも高い評価を受けています。
▼ 商品名、容量、希望小売価格(税別)、アルコール度数
サントリーシングルモルトウイスキー「山崎50年」
700ml 1,000,000円 57%
*価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。
▼ 発売数量 150本限定(なくなり次第終売)
▼ 受注開始日 2011年11月9日(水)
出荷開始日 2011年12月13日(火)以降
▼ 販売方法 酒販店やデパートでご注文ください。ご注文多数の場合は先着順とさせていただきます。
▼ 「山崎」に関するホームページ http://suntory.jp/YAMAZAKI/