最近、妙にサントリー響が安く落札されているので、久々に分析をしてみました。
チャートを作った瞬間、「あ……」と変な声が出てしまいました。完全に需要と供給が崩れ、強気相場は崩壊、ピークから30%以上の下落をしています。
まずは大まかな売買価格の参照になるKeepaでチャートを出してみます。
ピークは去年の4月、響21年が111,980円で売られています。
きっと11万円台でもバンバン売れていたのでしょう。
そこから2022年8月には98,000円まで下落します。今年に入って更に下落して、76,989円まで下がりました。
長期チャートはこちら。17,600円から111,980円まで目立った下落なしに上昇を続けましたが、ついに反落。この様子だと、54,000円を一旦の底値として意識しそうです。
オークションのチャートも見てみます。
やはり去年の2月は強気相場で84,000円を超えていました。
同じように8月から下落を続けて、7万円をタッチしたのですが、12月から同じように6万円台まで下げています。
「なぜ響が下がるのか?」
これは、ブレンデッドウイスキーという特性から量産がしやすいためです。
公式サイトでは、「サントリーならではの多彩な原酒があればこそ実現した」と書いてあるだけで、どこにも山崎と白州、知多だけでブレンドしているとは書いていません。
本来であれば純国産と謳ってPRして良いものを、そうしない、メイドインジャパンとしないことは、海外原酒が入っているのではないでしょうか。
サントリーオールドなどは近年まで海外原酒で構成され、酒精強化ワインを添加されていた時期があります。気になる方は、お客様センターに「全て国産の原料でしょうか?」とメールを出すと、「企業秘密」として教えてもらえません。
問い合わせをしても、「食品衛生法の表示基準に満たないごく微量の添加物は表示の免除が認められているため、商品への記載はございません。ブレンドの仕上がりよって使用しない場合もありますため、個別の商品ついて使用不使用のご案内はいたしておりません。」と案内されます。
山崎25年や、白州25年は確実に100%国産で、その蒸留所だけで作られていますが、響に関してはブレンドを公開していないので、国内外どこの蒸留所で作ったウイスキーか分かりません。
そのため増産が可能なので、サントリーが出荷量を増やせば今より更に下落を続けると予想できます。
どこかで反発すれば7万円、このまま下落を続ければ4〜5万円までタッチするのではないでしょうか。仮に5年以上の長期保有であっても10万円を超えるのは難しいと思います。
現行のブレンデッドウイスキーは特にリスク高いのでご注意ください。
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