グレンドロナック12年のオールドボトルが初の8万円台まで上昇しました。
定期的にウォッチしていますが、最近まで6万円台での取引が中心でした。
オールドボトルでも何種類かあり、通称「ダンビー」と呼ばれる丸ボトルが一番古く、状態が良いと10万円を超えて売買されることがあります。
次に古いのがこちらの「丸紅食料扱い」のボトルです。まず容量が750mlになります。そして、上のラベルと下のラベルがつながっていないのもが古いです。
他にも、ラベル下にごちょごちょと余計な文字がないスッキリしたデザインになっているのが古いものです。
混在しやすいので、判断が難しいのですが、直近のチャートを出してみましょう。
ここ1〜2年で一気に価格が上がっていることが分かります。
ちょうど先月のWhiskyAuctioneerに落札されていたので、こちらを見ると1980年代と書かれています。価格は525ポンド=約96,000円となります。手数料と送料を入れると既に10万円を超えているので、日本国内の価格でもやや安いくらいのようです。
Previ Importというインポーター扱いが特に人気のようで、同じ時代でも300ポンド程度で終わることもあります。そうなると、国内での入手は4〜6万円程度を目安にしておくのが良さそうです。
もうひとつ紹介したいのが、本日終了した「グレンドロナック 1968年」です。ANAの機内販売されていたもので、2013年頃の最安値は63,000円でした。
先ほどのオークションでは343,200円と高値で終了しています。
ご存知の通り、昨年はウイスキーが異様に高騰したので、ピークは40万円で落札されています。そこから下落をして27万円までタッチしています。
以外にも2019〜2020年の15〜20万円まで戻ることがなく、再び上昇傾向にあります。
チャートを出して面白いな!と思えるのが、この2019年部分です。
今ほどウイスキーに活気がなかったはずですが、少し高騰をして25万円をピークにして下落をしています。
コロナが始まった頃は、日本も世界も株価が大きく下落をして、それにつられるようにして15万円程度まで下がっています。そこからの40万円達成ですので、株式投資のようなチャートになっていますね。
つまり、下落相場で慌てて売却してしまうのは勿体ないということです。
「グレンドロナック18年アラダイス」はなんと、兄貴分の21年を越した相場で売買されています。100%オロロソ・シェリー樽なのは18年だけということで、特に高い人気があるようです。
2021年7月に撮影した、リカーマウンテンの写真では18年が12,500円で販売されていたようです。
チャートを出してみると、タイミングがぴったり合うように2020年には1万円以下だったボトルが2022年に2万円を突破。そこからジワジワと上昇を続けています。
この表によると2019年ボトリングの、グレンドロナック18年は実質24年熟成なので価値があるとのことです。気をつけるべきは2020年以降のボトリングは蒸留所の再開からなので、新しい原酒で価値がやや低いことです。
そろそろグレンドロナックのラベルをばちっと変更して、分かりやすくして欲しいところですが、だらだらとリリースを続けているので飲み手がしっかり年数を見分けなければならなそうです。
先ほどの「アサヒ正規品 箱付 2019年版 グレンドロナック 18年」は即決32,800円で落札されていましたが、おそらく2019年に限って言えば、まだまだ価格が上昇するということです。
流通本数も減り、仕入れ価格も上がるので、2019年以前のグレンドロナック18年が3万円以下であれば狙い目と言えそうです。
リリース年数が混在しているので、一概にはいえませんが、211ユーロ=33,273円となっています。
これからスコッチウイスキー、それもシェリーカスクが安くなることはあるのか?相場を予想するのは難しいですが、このご時世だとまだまだ上昇していきそうですね。
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