意外と知られていない「山崎25年」の価格と相場。
最近になって趣味でウイスキーを初めた人は「100万円以上するやつでしょ?」と手の届かない奇跡のボトルのイメージがあるかもしれません。
2022年5月5日現在の最高取引金額は、『1998年瓶詰め 3,502,005円』となっています。この金額になるまでの推移と、山崎25年はいくらまで上がるのかを予想してみます。
過去10年での最安値は、1本たったの「7万8千円」
2012年6月1日の取引履歴では、「日本 サントリー 山崎 25年 シェリー 檜 特別限定品」78,000円で終了しています。今となっては空き瓶でもこの値段で購入できません。
2012年は渋谷ヒカリエや、スカイツリーが開業した年と聞くと、ごく最近に思えてしまいますね。8万円で買えるのなら10本くらい欲しいですね。
その後のチャートを見ると、意外にも抵抗線が強く、25万円を抜けるのに4年以上も掛かっています。チャートをぜひ拡大してみてください。2012年は8~11万円をウロウロしています。
しばらく経ち2014年11月になると16万円を抜けます。
2015年3月に23万円、そのままボックス相場が続き30万円抜けるのは2016年3月です。もし中国で国産ウイスキーブームが来なければ、内需だけですので、現在でも30万円以下で取引されていたのではないでしょうか。
心理的な節目になるのが2018年1月の50万円、2018年10月は100万円の大台に乗ります。そこからはご覧の通りです。この頃には完全に中国資本が流入したと見て良いですね。
2021年5月からは稀に見る「超強気相場」に入ります。通常このようなチャートにならず、段階的に上げていくものですが突発的な市場からの買い占めが存在することが分かります。
「武漢 肺 炎」と世間が騒いでいた頃に限って、やや相場が下がっているのも興味深いところです。
山崎25年はいくらまで上がるのか?
たった数年前にウイスキー愛好家や投資家に「300万円越えるよ!」と言ったら「アホか、バカバカしい!」とひと蹴りされていたことでしょう。
2015年頃に国産ウイスキーブームが訪れて仕込み量が増えたとしたら、山崎10年は2025年、12年は2027年、18年は2033年、25年は2040年に生産が安定すると予想できます。
上記の理由から10~12年は、あと数年すれば生産量が安定してくると予想できます。山崎25年に関しては2040年、つまり令和22年までは生産本数が少ないままと推測できます。
生産本数は毎年1000本から1200本のようですが、希少価値を高めるために増産しないかもしれません。そうなると、売り圧力がなく安定消費された場合は300万円超えがスタンダードになる可能性も十分にあります。
何にも使うことのできないビットコインでさえ700万円を越えるので、実際に飲むこともでき、採掘量も限られたウイスキーは更に高値を付けるかもしれませんね。
根拠のない、漠然とした個人的な予想ですが、2022年末に400万円、2023年中に500万円チャレンジがあると予想します。下落したらすみません……。
円高での買いが加速?
この超強気相場は、今年以降も維持すると見ています。1ドル=100円が130円になることで海外の人には、今まで日本で100万円の物が、自動的に70万円まで値引きセールになります。
1000万円相当のウイスキーも、700万円相当で購入できる訳です。現在は1ドル=130円ですが、更に円安進行した場合は、海外からの購入が増えて取引価格が上昇すると予想できます。日本人にとっては「極端に高くなった」と思っても、円安の恩恵を受ける国にとっては「まだまだ安い」のかもしれませんね。
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