『響12年』の相場はピーク?
安定したヨコヨコの取引が続いています。
生産数量が多く、流通量も十分にある『響12年』は2009年に最初のボトルがリリースされました。人気の銘柄でしたが、2015年に惜しまれつつも生産終了。ブレンダーズチョイスやジャパニーズハーモニーに譲ることに。
生産終了していることから、飲まれることで少しずつ減り続け、緩やかに価格は上昇すると予想されますが半年のチャートでは変動はあまり感じません。
響12年(過去6ヶ月)チャートを見ると、3~6万円のボックス相場を維持していますが、中核をなすのが4~5万円でしょうか。トレンドライン1/20を引いてみましたが、微減微増の繰り返しで、ほぼ一直線といえます。
時折、箱付きの美品が相場より高価で落札されていたり、箱なしの状態がやや悪いものが安く終わることがありますが、『ジャパニーズハーモニー』や『ブレンダーズチョイス』と比べると安定しています。
響12年(過去12ヶ月)チャートを作成しましたが、驚くほどに安定相場です。
ただ、少し怖いなと思うのが、消費され中国市場の需要も高まっているのに相場に変動が無いことです。山崎12年、18年、白州は軒並み強気相場を続けているのに、響は生産終了しているのにヨコヨコなのが怪しいです。
ここから下がることは、現時点ではあまり考えられませんが、ウイスキーブームが過ぎてしまえばどうなるかは分かりません。
では2012年から2022年までの、響12年のチャートをご覧下さい。
完全に相場が一度頭打ちしているのが分かります。
ここから上に抜けるのかどうかは分かりませんが、2020年末に一瞬だけ5万6千円チャレンジをしようとして、そのあと一旦相場が落ち着いた感じでしょうか。
安値の落札例では「1円~ 東京都限定発送 サントリー 響12年 ウイスキー 700ml 酒」 2015年8月9日の2,100円が安値です。
2~3千円代での落札は2015年までは、かなりの数量がありました。
そこから、21,000円、28,000円、35,000円になり跳ねて50,000円という相場の流れです。2020年末から変動がないのですが、山崎12年・18年は以下のチャートのように120~150%以上の増加が見られます。
響12年が弱いのか、それとも一度頭打ちしたのか悩ましいですが中国市場や国際市場でも、まだ「シングルモルト信仰」が続いているのかもしれません。
国産ウイスキーのニッカやサントリーを専門に投資されている方は、モルト中心の方が今のところは良い判断となりそうです。
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