ウイスキー価格の分析をしていると、「下がらないでしょ」というボトルを見かけます。
ポートエレンやローズバンクの公式ボトルはもちろんですが、タリスカーの30年、ラガヴーリンの限定品などもそうです。中でも、この200周年記念ボトルは、通称「バイセンテナリー」と呼ばれて100年に1度しかリリースされないものです。
100年に一度のお祭り騒ぎに、最も美味しい樽を詰めると考えるのは自然なことで、2016年の販売当時も高額でしたが瞬く間に売り切れしました。
ボウモアの200周年バイセンテナリーが高騰したことからも、実際に飲むだけでなく投資目的で買っている人も混じっていそうです。
まだ「輸入酒のかめや」に販売ページが残っていたので引用してみます。当時からお一人様一本と制約がありましたが、30日経過すればOKというルールのようです。価格は税込みで132,000円です。
チャートを見ると、初回の出品は2016年10月12日に134,000円で終了しています。ほとんど販売価格と一緒のようです。きっと儲けが出ずに「転売失敗した……」と思ったことでしょう。そこから少し相場が下がります。
最安値は同年12月10日の120,000円です。国内正規品で状態も良いのですが、転売でダブついていたためか販売価格より安値で終わっています。
そこから、ジワジワと上昇して15万円を目安に2020年まで、目立った動きがありません。2019年に19万円、2020年に23万円をつけてからは強気相場に抜けていきました。
今年2022年の4月には29万円、そして昨日の35万円です。
ここまで来ると20万円台での落札は少なくなりそうです。
海外相場を見てみると、個人間売買の最安値が€2050.00(約28万円)、平均価格が€3685.55(約50万円)です。これを見ると日本の相場は海外より少し安いように見えます。
アウトターンも8,000本と少なく、200周年の先は225周年、250周年と先の長い話になりそうです。この手の限定ボトルは、どこかのタイミングで一気に値上がりすることもあると思います。
少し種類が違いますが、私自身が集めているボトルがあります。
それはタリスカーの175周年記念のボトルで、2007年頃に実店舗で6,700円程度で購入しました。最近まで購入したのをすっかり忘れていて、2020年にサイト開設したときに思い出し、飲もうと思いました。
7千円で買ったものが1万5千円になったので、「売ろうかな?」と少し迷ったのですが、行ったことは逆でした。「もう一本買っておこう」と倍の値段で1本を買いまししました。
すると翌年、2万5千円になったので再び「売ろうかな?」と悩んだのですが、行ったことは逆でした。「もう一本買っておこう」と買いまししました。
ついには4万円にまで上がってしまったので、これ以上は買い増ししませんが、3本所有できたので記念日なんかに1本は空けてしまおうかと思っています。
そして初回に買ったときに、「なぜ数本買っておかなかったんだ!」と少し自分を責めました。上昇途中で買うと、当初の予算の数倍になるので、躊躇しやすいです。
チャートを見ても、2008年から2016年までほとんど上昇していません。株式投資も買って忘れるのが一番勝てると言いますが、バイセンも10年放置手法が一番結果が出そうですね…。
免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。