本業が忙しく更新が遅くすみません。
こんなオークションが終了していたので、相場を分析してみました。
「あれ?UDの花と動物ってこんなにしたっけ?」
ローズバンクというだけで、信じられない価格がついています。
もともと、このシリーズは5〜7千円の手頃な価格で売られていたボトルでご覧の通り43%まで加水されています。現在もティーニニック、ブレアソール、オスロスク、インチガワーなどマニアックな蒸留所が「花と動物」として売られています。
2年ほど前、地方にあるオーセンティックバーで「ローズバンク12年 花と動物」をショット1,200円で飲ませてもらいました。今の価格で仕入れるとショット7,000円以上でないと元が取れない計算になってしまいます。
味わいは美味しいのですが、希少ボトルのため過剰なプレミアム価格になっています。
2013年の最安値は8,350円、そこから徐々に価格が上がっていきます。
2014年には2万円台に上昇、そこから2015年に4万円台を達成します。
徐々に上昇しているのですがコロナ渦で伸び悩みをして、ヨコヨコ&下落を続けます。
2021年になると一気に5万円台に乗り、そこから下値を5万円台で固めて6〜7万円で取引されています。本数がいよいよ少なくなったのか、10万円になってもおかしくない状況です。
元値からすると10倍近いですが、閉鎖蒸留所ということもあり、今後も調整を続けながら徐々に伸びていくと予想できます。
さて、ここで少し小耳に挟んだ話をしたいと思います。
「秋になるとコンテナが再開して、ウイスキーの物流安定するよ」と予想している方がいましたが、残念ながら10月中旬時点では、長期熟成ボトルをはじめ主要なシングルモルトウイスキーの多くが欠品したまま再入荷が未定です。
あれほど豊富に在庫があった「マッカラン12年シェリーカスク」さえも入手が困難になっています。18年以上は過去数年間も入手困難でしたが、ついにトリプルカスクや12年さえも入手できない事態になりました。ボウモアやカリラ、ラガヴーリンなども店頭で見かけることが少なくなりました。
国内に大型コンテナ船を入港させれる港が少ない、また戦争による影響とコロナで混雑している、など様々な話を聞くのですがひとつに「日本が買い負けしている」という事情もあるようです。
出荷元が数量限定の商品は、ヨーロッパ、北米、中東などに出荷されますが円安の影響もあり以前のロットを確保できないようです。メーカーや代理店によって事情は異なりますが、ある洋酒バイヤーの話によると、例年は400本程度の割当があるボトルが、今年は半分以下しか日本に来ないようです。そのため早い段階で発注を掛けても、そもそも代理店への入荷が少ないので、酒販店への割当も非常に少なくなっているようです。
そのバイヤーの方は、中国市場でのブームだと話していましたが、私個人の理由ではアメリカなどドル高で購買力のある国が、高い値段でも買い付けをしているのではと予想しています。
詳しい情報が入りましたら記事にしたいと思います。また詳細を知っている方おりましたら、コメントやTwitterDMなどで教えて頂ければ幸いです。
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