早速ですが、チャートからご覧ください。
2020年の3月頃から流通しはじめ、翌年の2021年夏までは局所的に14,000円を切る場面もありました。当時は在庫が潤沢で、流通量も多かったため定価を切るような落札もありました。
例えば、2020年11月には13,500円で落札されています。そこから徐々に価格が上昇していき、ピークは昨年2022年の5月に39,500円で落札されています。
私の購入履歴を見ると、楽天市場で15,477円で購入していることが分かります。新ボトルも旧ボトルもどちらも16,000円前後での販売が一般的でした。
https://twitter.com/TheWhiskyLegend/status/1622558891757424640
アラン21年ですが、The Whisky Legend(ザ ウイスキー レジェンド)様によるとアラン21年が休売になるとツイートされています。
アラン蒸留所の公式サイトでは「out of stock」(=売り切れ)という表記ですが、The Whisky Exchangeでは「NOT AVAILABLE」(=販売終了、利用不可)という表記になっています。
このことから、今後アラン蒸留所では21年、25年以上の安定的な供給は難しいと判断できます。同蒸留所は1995年に操業しましたが、21年以上の原酒は1995〜2001年頃となり、この時期の原酒は枯渇気味となりそうです。
そのため、今後緩やかに1990年代のアランは価格が上昇していくと予想できます。
アランの価格を調べていたら、武川蒸留酒販売様の2020年6月14日(日)のログを発掘しました。
2020年6月時点では、15,980円で販売されていることが分かります。
カスクシリーズも、5,000円以下で安定供給されていました。
どちらも販売時が底値でしたので、現在は2倍ほどになっていますが、まだ上昇しそうな価格帯といえそうです。
また平均価格からの外れ値ではありますが、先月の1月21日にオークションでアラン25年が7万円で落札されていました。
先ほどのショップを勝手に紹介させてもらっていますが、アラン25年が61,600円で購入できるのであれば割安感があります。
ちなみに、アラン21年は28,600円のようです。
上記ショップは、国内の事業者様ですので、おそらく安全に購入できるとは思いますが、入手される方は自己責任でお願いします。
WhiskyBaseでは最安値が350ユーロ=約5万円と、日本の価格より1万円ほど安いですが、輸入するとなるとFedexやDHLなどの送料と関税で国内価格を超えるリスクがあります。
今回のニュースを考慮すると、長期熟成ボトルが安定供給できないと読めるので、少し割高となってしまいますが、「まだ買い場」といえるのかもしれません。
余談となりますが、昨年に百貨店で見つけたグレンファークラス40年も、国内在庫が極小になってしまいました。現在、英MoMでは「お一人様1本限り」で£1,041.67(約165,000円)に上昇。
国内でもほとんど販売が停止してしまっているので、少し割高かもしれませんが5〜10年で考えると入手しても良いかもしれません。
今後、円高が進行して1ドル80〜100円、1ポンド120〜130円といった具合に進行した場合は含み損となりますが、現地の価格も上昇傾向にあり、在庫は減る一方ですので挑戦してみる価値はありそうです。
もうひとつ、写真に写っている右のラム「ディクタドール ベスト・オブ」ですが、こちらも2021年までは22,000円でしたが現在は40,000〜60,000円で販売されています。
正直、日本のラム愛好家はまだ少数ですが、現地の長期熟成ラムは値上がりを続けているので、数年前の価格で出品されているなら入手しても良いかもしれません。
一例ですが、類似スペックのベスト・オブ・1978のアパシオナードは54,780円で販売されています。今のところ兆しはありませんが、もしダークラムの人気が出た場合は、更に上昇しそうです。
最近の相場は不安定で、ウイスキーの価格も大幅に下落したり、上昇したりを繰り返して2019〜2021年のように何を買っても上がるという状況ではありません。「入手する」「手放す」どちらも難しい選択となりますが、参考になりましたら幸いです。
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