さて、先ほど更新した【チャート相場分析】響 BLOSSOM HARMONY 2021と2022(2022年5月簡易)を振り返ってみます。
初期のピークが1本16万円、そこから5~6万円に落ち着き、1年前には3~4万円。最近になって反転し微増しています。ウイスキー転売をしている人は、この「ブロッサムハーモニー」を狙ってデパートの抽選や酒販店のイベントに並んでいるようです。
私自身、響を最後に飲んだのは10年以上前で、当時は響17年が5,000円で購入できました。おいしいと水割りでガブガブ飲んでいた覚えがあります。
「ブロッサムハーモニー」の定価は8,000円ですので、1万円以上の味がするかというと怪しいところです。希少価値の演出が上手で、味関係なしに高値で取引されています。
もう一つ響のNVで人気の定番商品がこの「ブレンダーズチョイス」よく転売界隈では「BC」と略されているそうです。Twitterでは、漫画HUNTER×HUNTERのグリードアイランドに例えている人がいましたが、BCはややレアといったところで、「見つけたらラッキー!刈っておけ!」といった立ち位置だそうです。
2018年から2022年まで、ブレンダーズチョイスをチャートにしたら面白い事に気が付きました。
発売当初は転売目的での人気が高く、2万円超えで売買されていました。ノンビンテージだからか、流通量が多くたちまち売り圧力が優勢になり、1万円まで下落。
もともとBCは販売価格が1万円程度だそうですので、ほぼ定価で取引されていました。転売屋の売り浴びせを直撃して、2019年12月8日にはなんと6,500円(税込)箱なしで落札終了しています。6千円代は何回か観測、7千円代は数百件単位で観測できます。
定価の7掛けでの売買がされていたようです。転機となるのが2020年の4月と2021年(昨年)の春です。
10,000円のレジスタンスラインを抜けて、12,000円まで抜けます。
そこから2021年の春に再び上昇して、現在は15,000円チャレンジをしています。
仮想通貨なんかであれば、とても跳ね上がりやすいチャート形成です。ただし、このウイスキーはノンビンテージ、正しくはNAS(ノンエイジ・ステートメント)ですので年数入りと比べると増産がしやすい銘柄です。
初期のプレミア価格を、生産量で圧倒して価格を抑えていることから、もしも再びサントリーが増産した場合は再び1万円前後のレンジに反転するかもしれません。
このあたりは、専門外でどうチャートを見るかは読者の方々にお任せしたいのですが、供給量が間に合わなかった場合は15,000円から2万円チャレンジまで上昇するかもしれません。
ちょっとした雑談
レストランや日本酒、ワイン、ウイスキーというのは不思議なものです。人気が無いときは、味を認めてもらうために一生懸命手間ひまを掛けて提供します。ですが、いざ人気が急上昇すると、大量に提供するために品質を下げたり自動化を導入したり、不人気のときより味が落ちるのが常です。
そうした理由から、私はここまで人気が出てしまった国産ウイスキー全般は購入していないのですが、逆に「人気がある=値崩れしにくい」という基本的な相場の原理も存在します。株取引も人気銘柄ほど、安定上昇しやすいです。
上記のような相反する事象から、自分なりの方向性、行動原理を決めることがウイスキー投資には大切です。漠然と手当り次第に購入するよりも、「スコッチを中心に」「シングルカスクを中心に」「国産有名蒸留所を中心に」「国産新興蒸留所を中心に」といったように、方向性を決めるのがブレない投資につながると思います。
予算が潤沢であれば、組み合わせるのも分散投資として推奨できます。参考にしてみてください。
免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。