
サントリーは5日、今秋に発売するフランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」を値上げすると発表した。参考価格は昨年に比べて最大で2・2倍となる。燃料価格の上昇に伴う空輸費の高騰が要因で、例年人気を集めるボージョレにも値上げが波及した。
ついに輸入ワインの値上げが始まりました。
昨日、都内の百貨店でワインを見ていたのですが、ブルゴーニュワインの値上がりの予兆が見えました。
通常2,980円で販売されている、Domaine Gros Frere et Soeur.(グロ・フレール・エ・スール)の広域ブルゴーニュが5,500円で販売。一方で昨年に入荷した、Domaine Fourrier(フーリエ)の広域ブルゴーニュは、当時の入荷価格のままで6,600円でした。
同じ店舗なのに、昨年の村名ワインが買えるほどに価格が上昇しています。
車で例えるなら新型トヨタ・カローラが、去年のクラウンの値段とほぼ同等になった感覚でしょうか。かなり衝撃的な出来事でした。
同時に都内の百貨店でも、今ならまだ去年の価格で買えるという事に気が付きました。
ワインの値段が2倍以上に…?
記事には、ボジョレー・ヌーヴォー375mlが昨年の1,400円から3,080円に上昇すると書かれています。この価格は、なんとフェブレのジュブレシャンベルタンのV.V.と同等の価格です。

ボジョレー・ヌーヴォーは数年前まで、750mlでも1,500~2,000円が中心だったのでワイン好きからしたら信じられない価格帯です。
今年のフルサイズ3,850円というは、「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」どころか、ブルイイ、モルゴンなどのクリュ・ボジョレーも買える価格になります。
この価格はサントリーの輸入品で、他社の価格や実売価格は不明ですが、もし返りに他社のワイン、しいてはフランスワイン全般が値上げされることになれば、百貨店にあるワインの値段が来年には2倍になるというのも全くおかしな話とは言えないのではないでしょうか。

上記の写真は、東京駅にある某百貨店のワイン売り場ですが、Jacques Frederic Mugnier(ジャック・フレデリック・ミュニエ )のNuits St. Georges Clos de la Marechale J.F. Mugnier(クロ・ド・ラ・マレシャル)が、たったの税込19,800円で販売されています。
現在の楽天市場での最安値は30,414円、次は44,330円です。
確実に言えることは、ワインマニアは焦って買い集めているということです。

ドメーヌ・ルフレーヴもそうですが、昨年の夏に当たり前に日本中にあった高級フランスワインが次々と消えています。
アルヌー・ラショーのように、1年で3倍以上になる銘柄もありますが、上記のワインのようにジワジワと在庫が減り、気づいたことには驚きの価格に……と予想します。
昨年の秋ころから都内の信濃屋様のフランス高級ワインが、どんどん減っていることに気が付きましたが、最大手のエノテカ様でも欠品が連続しているドメーヌもあります。
現在の円ユーロのレートや、資源物流コスト高を考えると、比較的多く生産できるボルドーワインのメドック格付けなんかも、インポーターが値段を改定する可能性が高いです。
高すぎると批評される1本10万円の「シャトー・ラトゥール」や「シャトー・ラフィット」、数年後には「あの頃は、まだ10万円で買えたんだよな〜」となるかもしれませんね。
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