オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年7月11日
ニッカ ウィスキー 長期貯蔵 大日本果汁
久々に出た、国産古酒ウイスキーです。推定1945年の製造で、77年以上前のボトルになります。実は過去に数件だけ出品されたことがあり、「古酒 戦前 オールド ニッカウヰスキー 木箱入り9本 大日本果汁株式会社 ニッカウイスキー 竹鶴 激レア 希少 北海道後志國余市町 G1.1」は9本で200万円、「1円スタート!▲古酒(オールド ニッカウヰスキー 木箱入り)1945年頃 大日本果汁 戦前 竹鶴 ニッカウイスキー」は8本で100万円で落札されています。
12~22万円と幅が広いですが、いずれも出処は同じで古民家からコンディションの良い状態で出てきたそうです。今回終了した品も液面は高いですが、ラベルが傷んでいたりしますが強気の価格で落札されました。
飲用として美味しいかどうかより、歴史的な文化財のような品といえそうです。とはいえ知的好奇心で一口飲んでみたいものです。
シルバーシール ローズバンク 1990-2011 20年 セスタンテ
久々に出たシルバーシールの「ローズバンク」入札を考えていたのですが、迷っているうちに終了してしまいました。
一部グラフが税抜になっているのですが、2019年を境にして一気に価格が上昇していることが分かります。
ローズバンクやポートエレンは、二次流通で見かけることがあるので予算内であれば入手しても良さそうです。2015年頃でも6万円程度の相場でしたので、まだ上がる余地が残っている気がします。
マッカラン コンセプト No. 1
近年のマッカランは、何が何でも相場を吊り上げたい人(または組織)がいるのか、見境なく価格が上昇しています。
「マッカラン エディションNo.1」が1万円から30万円になったのは衝撃的でしたが、2020年まで2万円を切っていた「コンセプトNo.1」も一時10万円まで跳ね上がっています。
今回は少し落ち着き73,000円で終了しましたが、今の価格がピークなのか、それとも同じように10万円、20万円と上がっていくのかは未知です。
海外免税店向けの企画ボトルで、1万円台で販売していたものなのでリスクもありますが、マッカランバブルまだまだ続きそうですね。
「コンセプト シリーズ」とは、公式サイトによると”ウイスキーづくりの芸術性と専門性に、創造性と文化を融合させたアニュアル・リリース・ウイスキーです。 このシリーズは、それぞれが個性的で、特別な味の体験を生み出すようにデザインされています。”とされています。
抽象的な概念に突入しています。現在、コンセプト3まで出ているのでシリーズ全て揃えるなら今がチャンスかもしれません。
バルヴェニー タン1401 バッチ 5 50.1%
2008年頃に「バルヴェニーって美味しいよね〜」と、ファウンダーズ リザーヴ 10年を何度も買っていた覚えがあります。
「バルヴェニー タンは2万円もするので買えない!」と思っていましたが、本当に買えない価格になってしまい深く後悔しています。
価格の推移が気になったので、チャートを作成したのですが、綺麗な右肩上がりになっています。2件だけ特出して高額で終わっているのがありますが、「バッチ1」です。60万円を超えてしまいました。
「定価2~3万円のボトルを飲んで、美味しかったら数本買って10年持つ」これが勝てる秘訣かもしれませんが、難しいですよね。
山崎 スパニッシュオーク 2020 エディション
おまたせしました。ジャパニーズウイスキーの王道「山崎」
スコッチウイスキーに傾倒しているので、後回しになってすみません。
「こんな流行り物!すぐに飽きて投げ売りされるに決まっている」と思い込んでいましたが誤りでした。2年前に購入しても、200%を達成しています!
というか、チャートを作ってみると綺麗な右肩上がりになっていました……。
注目すべきは、初動で売り込まれている点です。
例外なくスパニッシュオークも売り込まれて下落しましたが、12万円で底付き反転。今や初動の150~200%を達成しています。
転売する人が「いや〜儲かった!」と思っても、2年間で200%の利益率の資産を保有していない限り損をしている事になります。
ウイスキー投資の効果を実感しますね。
山崎限定品をバカにしてすみません……。
Ichiro’s Malt(イチローズモルト)52席の至福
久々に見かけた「52席の至福」変な名前に思いますが、西武鉄道の旅するレストランの名前になります。
どうやら車内レストランで提供された、限定のウイスキーのようです。
2020とあるので、2016年から何度か分けてリリースされているようです。チャートを見ると一時的に2020年に下がっていることが分かります。
ボトルの流通量が少ないのか、今年に入って一気に跳ね上がっていることが分かりますね。
最近のオークション相場は?
2022年夏に突入しましたが、非常に難しい相場です。
春の相場に比べて、60~70%まで下落しているスコッチウイスキーもありますし、一方で跳ね上がって150%まで上がっている銘柄もあります。
かなりの量を分析しているつもりですが、今のところ明確な傾向は見当たりません。スコッチだから下がる、ジャパニーズだから上がる、と一概に言えず複雑な需給で価格が推移しています。
下がったら売りたくなり、上がったら欲しくなる、株も仮想通貨もそうですがウイスキーの場合はガチホ一択ですよ!
先ほどの「バルヴェニー タン」のように、10年経って思い出したように50万円を超えることもあります……。
世間を賑わす事件や、物価上昇など激動の時代に突入しましたが、チャンスでもあります。一緒に頑張りましょう。
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