香港の凤凰新闻によると、中国国内のウイスキーの輸入量に加え生産数量・輸出量もすべて例年を上回る需要のようです。
過去3年間のデータを比較すると、洋酒カテゴリーのなかでもウイスキーの嗜好性が顕著に高まっており、2年連続で20%以上の伸び率を示し、カテゴリー成長率トップとなった。 関連部門によると今後5〜10年で、ウイスキー市場は約500億元に達するという。(凤凰新闻)
出典元:https://jiu.ifeng.com/c/8IQQsQHg8VF
また、報告書のデータから、過去5年間、中国のウイスキー輸入量が増加し、市場規模が拡大しただけでなく、国産ウイスキーの生産と輸出も増加し、市場の発展と産業の発展の組合せを構成していることがわかる。 このデータレポートを通じて、中国におけるウイスキーの躍進の足跡を見ることができます。
中国におけるウイスキー需給
中国経済の急速な発展に伴い、中国住民の生活水準が徐々に向上し、消費の概念も変化してきました。 人々の消費の概念は、「衣食住が充実していること」から「物質的に満たされていること」から「精神的に満たされていること」へと変化しています。 このような消費概念の変化は、食品産業の発展にもある程度寄与している。 関連データによると、中国のウイスキー生産量は増加傾向にあり、人々のウイスキー需要も増加傾向にあり、需要が生産量を大きく上回り、大量の外国製品を輸入する必要があることを示している。 2021年 中国のウイスキー生産量は約1398万リットル、ウイスキーに対する見かけ需要は約4226万リットルに達している。
今後も価格の上昇が続く?
上記のニュースをまとめると、2017年頃から急激にウイスキー需要が高まっていて、2022年現在もまだ市場が成長段階だと報告しています。
こちらは、東京池袋にある「株式会社ゴールデンブル」のSNSに掲載されていた画像です。
こちらのいち業者だけが中国に輸出している訳ではありません。正式なサントリーの流通網だけでなく、日本国内で買取されたボトルが業者を経て中国に相当数出回っています。
これが現在は山崎や白州、響を中心としていますが、もし今後も更に中国市場でのウイスキーが伸び、スコッチウイスキー需要も高まった場合は、「日本国内で買取」→「中国に輸出」→「国内流通量が定価で価格上昇」このスパンに入るのではないでしょうか。
今までは国内需要だけでパイを取り合っていましたが、スコッチウイスキーをある意味、高い値段をつけて「取り上げられてしまう」現象が起こりそうです。このnoteを開始してから、東京都内の店舗を頻繁に巡回するように意識していますが、未だにサントリーのシングルモルトはNASしか見かけません。
ただでさえ輸送コンテナ不足や、海運の混雑など様々な事情で国内のシングルモルトが滞っている状態です。そこに中国市場の買付が入れば、今よりさらに入手が難しくなるかもしれませんね。
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