埼玉県羽生市にあったベンチャーウイスキーの羽生蒸留所で生産された貴重なウイスキーをご存知でしょうか。
中でもカードシリーズは生産本数が極めて少なかったため、54本セットが、香港で開かれたボナムズのオークションで約1億円の記録的な高値で落札されました。2019年の落札価格ですので、3年経ったいま再び出品されたら更に高い天文学的なプライスがつくかもしれません。
今回は、その中でも人気の高い『シックス・オブ・ハーツ』の価格を分析してみます。なぜ手に入らないのに、分析する必要があるかというと、市販されているウイスキーの価格相場というのは、その蒸留酒のフラッグシップモデルの価格に左右されるためです。確実に因果関係があるとは言い切れませんが、価格帯が緩やかに近似するという相関関係にあります。
『シックス・オブ・ハーツ』過去10年の最安値は
2013年2月18日の11,150円になります。この値段で手放してしまった方は人生でも数少ない不運のひとつかもしれません。
まさか、10年後にイチローズモルトがここまで高価になるとは思ってもないはずです。
このシックス・オブ・ハーツは564本限定で2012年にボトリングしたものなので、2013年頃はリリースから1年経っていませんので、価格が安かったようです。
逆に最も高価だった落札価格は2021年6月13日の980,000円です。1億円を54本で割ると、約185万円なので1本あたりだと取引価格が下がってしまうようです。昨年の6月の相場ですので現在は150~200万円程度まで上昇している可能性はあります。このように数が極端に少ないものは、予算無制限の富裕層が欲しがった場合10倍以上の値段がつくこともあります。
最も高いカードシリーズは?
最も高いカードシリーズは124本詰められた『ジャック オブ クラブス』ですが、最安値が2014年12月5日の187,111円、最高金額の落札価格は2019年11月4日の1,000万円です。
2019年以降は出品がないので、現在出品されたら、どのような価格になるかは未知数です。
2022年になってからも、数件のペースでカードシリーズが出品されています。100~300万円程度を推移しているようです。サントリー山崎と比べると、希少性に対して値上がりが常識的な範囲のように思えます。
確証はありませんが、今後も緩やかに値段が上昇するのではないでしょうか。仮に本物が入手できるのであれば、夏のボーナスで投資用として1本購入してみるというのも一つの方法かもしれません。
筆者は1~10万円程度のウイスキーを収集するのが好きですが、もし価格帯の高いものでウイスキー投資を挑戦するのであれば、過去の評価の高いカードシリーズは今から参加しても上がる可能性を秘めています。
※読者の方で、価格推移の分析をしてほしいボトルがありましたら、Twitterもしくは公式サイト、noteの以下のコメントよりお知らせください。銘柄にもよりますが可能な範囲で掲載したいと思います。
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ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。