オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年9月10日
山崎蒸溜所 シングルカスク 1984-2018
「最近、国産ウイスキーの相場下がってない?」と思うかもしれません。
実は高額ボトルに関しては、 強気を維持しているものも存在します。
こちらのチャートを見ると、2020年に一度下落しましたが、昨年になって再び上昇しています。185万円は過去最も高い水準ですので、今後200万円チャレンジをしてもおかしくない状況です。
山崎18年のような流通量の多いボトルに関しては下落相場が続いていますが、高額価格のものに関しては上記のような相場になっています。
ラガヴーリン 16年 1000ml
ついに印紙の16年1リッター瓶が9万円をマークしました。
過去の相場を分析してみると、2012年頃には2万円でしたがその後少し上昇して、2018年頃までは3万円になっています。
2011年頃から価格の上昇が顕著になり、一時7万円をマークしています。
そこから今回の9万円まで一気に跳ねた状況です。
このまま10万円以上突破するのか、一旦6万円を目安に調整をするのか分からない状況ですが、流通量が限られているので、このまま上に抜けていく可能性も考慮しておいたほうがよさそうです。
オールド ウェラー 7年
投資としてシンデレラボトルといえるバーボンウイスキーです。 2012年には3000円程度で購入できた、 オールドウェラーですが 2015年頃から5万円を目安にして上昇。 2021年から一気に跳ね上がり、7~24万円まで上がっています。
こちらは紙封なしのため相場が安くなっています。更に古い紙封ありは、24万円で売買されています。 今回のドル円騒動でさらに上昇するのか、バーボンウイスキー古酒への影響が気になるところです。
さすがにこの値段になってしまうと、 積極的に手を出すことが難しいですが、こういったボトルに限って数年で2~3倍になったりするので、そこが投資の難しい部分です。
ボウモア 28年 1988ヴィンテージエディション
上がりそうで中々上がらないボウモアの1988 28Yビンテージです。
2018年のリリースでは7万円まで上昇したのですが、反落して5万円弱、現在やっと6万円程度まで復帰してきました。
海外相場では最安値が€448.00=約64,824円、平均価格が€582.31=約84,258円ですので、国内相場はやや安い価格となっています。
今後アイラの1980年代は貴重になるので、今の価格ならお得かもしれませんね。また、都内の洋酒販売店ではボウモアの15年以上のボトルはめっきり姿を消しています。
欲しい方は二次流通でも手に入れておいた方が良さそうです。
ワイルド ターキー 12年 ゴールドラベル
ゴールドラベルには何種類かあり、現在10万円程度のボトルと、このラベル下に101 PROOFと大きく書いてあるボトルがあります。
値段差が2倍近くあるので、購入する際は間違えないようにしてください。
この差を知らない人の出品であれば、高額ボトルの方を安い方で出すこともあるので即決すると良さそうです。
長期的なチャートを見ると2015年頃までに1万円前後だったものが3万円になり、2020年から急激に上昇しています。何度か局所的に調整されていますが、大きく下がる事はなく、今後も上昇していくと予想できます。先日の記事でも、このゴールドラベルをお勧めしましたが、ドル円の差が激しくなりましたので輸出の対象にもなる可能性があります。
山崎35年
久々に出ました!今では50年に続き希少な山崎35年です。
2012年には35万円、2013年には45万円、2015年に100万円に。
そこから2015年末に200万円をつけて、姿を消します。2018年には400万円と1,200万円での落札がありました。この1,200万円が本当に取引完了しているか分かりませんが、その次の2018/2/25の650万円は妥当な金額な気がします。
そこを意識したのか、最近の中国市場の勢いが落ちたためか、700万円での落札となりました。
国産ウイスキーはやばい雰囲気が出ていますが、100万円以上の高額ボトルに関しては少数の富裕層のマニアによって強気の買い支えがされています。
流石に過熱しすぎたときの1,200万円にはなりませんでしたが、過去の価格からすると上昇トレンドを維持しているように思えます。
ここ最近の相場は難しいですが、私個人の意見では、「山崎12年・18年」のような中価格帯の数量の多いボトルは少し怪しく下落が続くと思います。
「山崎25年」以上の価格帯については、少し調整で下がりはしますが、明確なトレンド転換とはいえず、再び上昇していくのではないでしょうか。
また、ラガヴーリンやボウモアの高額ボトル、マッカランの長期熟成などスコッチの高額ボトル全般や、バーボンのオールドボトルはまだまだ続伸すると思います。
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