ワインの話となりますが、過去最高値をマークしたので記事にしてみます。
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)のラ・ターシュ、ご存知ない方に説明すると、ブルゴーニュワインの中でも最も高級で良い畑とされている「ロマネ・コンティ」の横の畑です。
厳密には「ラ・グランドリュ」をまたいでいますが、DRCの中でも優れキュヴェの一つで、書籍によってはロマネ・コンティと同格の滋味深い味わいと表現していることもあるほどです。
なぜ、これほど価格が上がるかというと生産本数の少なさです。2005年はわずか21,906本だけボトリングされました。ボルドーのメドック格付け1級のシャトー・ラトゥールは全体で約35万本、ファーストラベルで17万本以上生産されることから、その少なさが分かるはずです。
ある程度がドメーヌに保管されますが、仮に主要な20カ国に全量出荷したとして1カ国たったの1,000本の割当となります。Instagramを見ると富裕層が1人で50本以上も購入している動画が出てきます。高級レストランでも取り合いの状況です。このようなことから入荷が難しく値上がりします。
まずはビンテージ混在のチャートから見ていきましょう。
過去5年、サンプル母数2,000件でチャートを作成してみました。
2017年には27万円でしたが、昨年2021年までジワジワと上がり36万円程度に。チャートを見ると、それほど上昇していないように見えます。
昨年の夏頃から異常な高騰が観測されます。
45万円から一気に62万円まで上昇、一時的に下落していますが、上昇トレンドを維持しています。
では、今回90万円を叩き出した「ラ・ターシュ2005年」に絞って過去10年で抽出してみます。
2012年には18万円スタート。2015年に32万円と一度目の高値タッチ、ヨコヨコが続き24万円で一気に上昇。
2018年に48万円をマークして、再び下落の調整が入ります。
そこで昨年秋からの急激な上昇。
56万円、72万円を数件ずつマークして、今回90万円にまで上がりました。
輸出で買い手を探すことができるので、国外に持ち出される可能性もあります。円安が続いた場合は、余裕で100万円を超えていくのではないでしょうか。
今からでも手を出せる関連銘柄で言えばDRCではありませんが、隣接畑に「ラ・グランドリュ」「ロマネ・サン・ヴィヴァン」「リシュブール」、少し離れた特級畑に「グラン・エシェゾー」「クロ・ド・ヴージョ」などがあります。
ドメーヌ選びは難しいですが、DRCに釣られて近隣の畑が上がる可能性は高いのではないでしょうか。
ちなみに、こちらの写真。
昨年2021年7月のリカーマウンテン777で販売されていたものです。ラ・ターシュが、わずか(?)50万円で売られていることが分かります。
数年前であれば、30~40万円だったと予想できます。去年ラ・ターシュを買ってあれば、1年で2倍近く上昇したという夢のある話ですね。
資金力のいる話ですが、クロ・ド・ヴージョやエシェゾーは生産者にもよりますが、辛うじて3万円台で購入できるので、分散投資にウイスキーとワインを同時にやるのも良いかもしれません。
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