ウイスキー投資とは少し関係のない雑談ですみません。
私は本業で、都心のある事務所に行っているのですが、「最近単価が落ちて苦しい」と頻繁に聞きます。広告代理店H社やD社から二次請けすることもある、中規模の会社ですが、それでも受注金額が年々下がっているそうです。
正規雇用だけでなく事務所には非正規雇用の人も増えていて、居酒屋バイト並の金額で働いている人も多いです。都心の規模の大きめの会社でも予算がカツカツなのだと驚きました。
地方の都心も生活が苦しい?
山梨県甲府市に住む知り合いは、「30~40代になっても月収30万円以下の人も多い、みんな真面目に真剣に働く人ばかりなのに」と苦しそうに語っています。高卒の事務職OLに至っては、月収20万円を切るところも多いそうです。
https://twitter.com/nukosama/status/1549318317101432832
https://twitter.com/nukosama/status/1549318317101432832
ぬこー様ちゃんのTwitter連載マンガのように、基本給11万円も実在するようです。
一部の上場企業や医療や法曹などの専門家は、年々給料が上昇して快適な生活を送れているのかもしれませんが、地方でも都心でも中間層以下の生活は苦しくなっているように感じます。
特に2020年頃からその差が顕著です。
知り合いの都内在住女性は、大学を出ないと取得できないある国家資格を所有した専門的な仕事をしていますが、深夜にバーでアルバイトをしているそうです。給料が上がらずに、生活費の足しにするために昼職と夜職を兼業しているそうです。ブランド品や旅行などせずに質素に暮らしていても足りないそうです。
高卒でも「勝ち逃げ」できた世代がある
逆に勝ち逃げできたのが、60~70歳世代です。もちろん苦しい生活をしている家庭もあると思いますが、今の若い人とは事情が違うようです。
知り合いの親の例では、渋谷まで電車で30分の神奈川県内に新築で買った一戸建てと、トヨタのファミリーカーを所有し、二人の大学生の学費を出し、毎月夫婦で温泉旅行を楽しんでいるようです。
大企業務めかと思うとそうでもなく、父親は高卒で地方公務員、母親はパートタイムだそうです。
このように、1950~1960年生まれの中には、最終学歴が高卒でも関東一都三県に家を建てて、車と子供二人を育てることができた人たちが居ます。
「その一組だけ」の極端な例ではなく、他にも「高校卒業して、求人大手のR社で働いていたら正社員になれて、営業部長を経験した人」や「知り合いのツテで大手出版社に入れた人」など昭和後期は、仕事に対して人が足りなかったので、学歴や実力関係なしに良いポジションに入れた人が多かったようです。
今と違って公務員もコネで入れることもあったそうです。
現在では公務員のコネ入社は、ほとんど不可能だそうです。
若い世代が特に、不況を直撃
1980年から1995年の間に生まれたミレニアル世代はまだ、海外旅行やブランド品の購入、マイカー所有など出来ている人が一定数います。その後のZ世代は、完全に不況が直撃しています。
ありとあらゆる物価が上昇しているのに、バイト代は20年で時給280円しか上昇していません。大学生の場合は月に約40時間程度が平均ですので、その差は月に11,200円です。スマホの端末代割賦と通信費で消えてしまうほどの賃金しか上がっていません。
社会人になっても、初任給は低いまま社会保険料、住民税、国民年金、健康保険料など支出ばかりが増えています。コンビニ弁当ひとつとっても、10年前から2倍近く金額が上がっているのを実感するのではないでしょうか?
何らかの方法で対策をするしかない
SNSでは「パパ活」や「転売屋」が話題になっていますが、現在の社会情勢では仕方ないのではと思う部分もあります。
努力せずに儲けたいのではなく、上記のようなことをしないと生活できない層が出てきています。コロナによる営業停止が解除されて、居酒屋の深夜営業も再開していますが、公園や路上飲みする人が急激に増えています。ひどいと50~60代までもが缶チューハイ片手に路上で飲んでいます。
これが2022年の状況ですので、今よりも物価が上昇して賃金が上がらない、スタグフレーションが進行した場合は、更に悪化すると予想できます。
AIによる製造業や倉庫、自動運転など単純労働者の失業、外国人労働者の増加など、認めたくないのですが日本がどんどん衰退していくような気がしてなりません。
どのように対策するのか
私の場合は海外株式や国内株式、仮想通貨、金地金などに手を出していますが、今のところ安定して勝ちやすいのが洋酒投資だと思っています。
法人格や古物商許可は持っているので、ストックが増えたら一般酒類小売業免許を取得し、合法的に売却して酒税法と税務問題を解決するつもりです。
こちらのnoteを読んで頂いている方は、年齢や収入、資産が様々だと思います。
50~60代以上の資産に余裕がある方は、ウイスキー投資は「飲みながら楽しむ」遊びとして、20~30代で資金力の乏しい方は、上昇率の高い銘柄を中心に「資産の一つ」として真剣に取り組むのをお勧めします。
ご存知の通り、他のnote記事では「過去10年単位」でウイスキーやワインの相場を分析しています。ジャパニーズウイスキーについては、中国市場の介入によって急激に上がりましたが、ここ数年の動きは中国市場関係なしに気になる点が多いです。
酒税法が級別制度だった1988年以前のように、「洋酒が高級品の代名詞になってしまうこと」が十分にあると思っています。
ほんの数年前まで3,980円だった「モエ・エ・シャンドン」を1万円で売る店が出てきたり、12,800円だった「ドン・ペリニヨン」がもはや3万円でも売れています。
「マッカラン12年シェリーカスク」も4,500円が12,900円に……。
たった5年ほどで上記のような価格変動が起こっています。世界的なインフレや為替の影響で、もしかしたらシャンパンやマッカラン12年を飲むのに5万円以上必要になってしまう日が来るのかもしれません。
専門外の話となりますが、現在の政策は副業を推奨しているのにインボイス制度を導入したり、所得倍増計画を謳いながら金融課税を提言したり、国内でコロナ規制をしつつ外国人観光客を増加して迎えたりと、ブレーキとアクセルを踏むような不信感のある政策が多いようにも感じます。
また日銀の金融政策も、黒田総裁はこれだけ急激な円安進行をしても量的緩和を維持すると発表しています。金利差だけでなく円に不信感を持つ人が、海外に資金を移した場合は更に円安が進行して、外国製品を買えない状況が起こることも考えられます。
洋酒が好きですので、できれば再び円高に戻り輸入品が安くなることを願ってはいますが……。
現時点で、アメリカやハワイ、グアムに旅行できる人は「お金持ち」だけになってしまいました。10年程前まではHIS旅行パッケージプランで、ホテルと飛行機チケットで59,800円~などで行けたものです。
1週間滞在しても、飛行機チケット+ホテル+食事+レンタカー代で1人13万円で旅行ができました。今では同じ内容だと余裕で50万円以上になると思います。
2023年以降の日本の全く読めない状況です。(おそらく悪化するので、)今のうちに自家消費用としても資産としても、欲しい洋酒や外国製品を買っておくことをお勧めします。
外国製カメラや家電製品、ブランドバッグなども総じて値上がりしますが、新製品が出て古いものの価値が下がるものは投資としてはあまり推奨できません。資産を移すのであれば、金地金のように普遍的な価値を持つもの、または長期的に価値が上昇する商品を選ぶと良いはずです。
免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。