
実家の古い食器棚に隠れているかもしれない、910円のウイスキーが7万円に…!未来予測は本当に難しいですね。
今回は2014年5月に910円で落札されていたウイスキーを紹介します。
見出しは少し大げさで、実際には「1990年以前(特級)」と「1990年以降」で価格が分かれています。今回7万円以上になったボトルは、特級ですので2014年当時でも少し高く、5千円程度で売買されていました。

上記チャートで銘柄が分かった方は凄いですね。今回噴いた銘柄
バーボンウイスキーの「クレメンタイン8年」です。

WhiskyBaseで詳細を調べてみたのですが完売しているようで、販売している会社はありませんでした。また、主要マーケットが日本市場向けだったようで、肝心のアメリカにも在庫が全くといってよいほど存在しないようです。

ヤフーショッピングでは、酒河内屋が4,393円で販売していたページが残っています。これなら確かに中古で運悪く?910円で落札されてしまうのも納得です。

他にも、正規輸入代理店だった「重松貿易株式会社」では、当時のウェブサイトが残っており次のように紹介されています。
バーボンの大手ヘヴン・ヒル・ディスティラリーズ社の子会社である、『カウンティ・ライン・ディスティラリーズ社』が手がける、サワーマッシュ方式という独特の製法で生み出されるバーボン。
サワーマッシュ方式とは、バーボンの醗酵方法のひとつで、バーボンの味を大きく損なうことになる、醗酵中のバクテリア繁殖と、その結果発生する酸を防ぐために、もろみを一度醗酵させ、蒸溜した後に残ったもろみを25%以上加え、72~96時間かけて醗酵させる方法のことを指します。
1849年、ゴールドラッシュで沸くアメリカのある町で、美しくも儚く消えていった悲しい伝説の女性「クレメンタイン」にちなんで名付けられたバーボン。唱歌「雪山賛歌」の原曲「Oh My Darling Clementine」で有名です。
1920年代の禁酒法以前は、独特のサワーマッシュ方式により、素晴らしい香気と上品な口当たりをもつ、スムーズ&メロウバーボンの傑作として人気が高かったバーボンです。 その後、暫くの間市場に現れない時期がありましたが、実に50年ぶりに製造元の『カウンティ・ライン・ディスティラリーズ社』が、当時の味わいそのままに販売を再開。古き良き時代のアメリカン・バーボンの味わいを、今日でも楽しませてくれます。
また「レア・シッピング・ウイスキー」といわれ、なめるように、またすするように味わうとっておきのバーボンです。

このクレメンタイン、私自身も某所で飲ませてもらったことがあります。
「昔のバーボンは美味しかったんですよ」と、バーテンダーさんに1ショット1,000円で頂きました。確かに味わいが豊かで、今のバーボンと全く異なり感動を覚えました。

自宅に帰ってグーグルで検索すると、その時は既に13,000円で落札されていて「な〜んだ、こんな高いのか」とがっくりして閉じた覚えがあります。
今思えば、2〜3本買っておけば良かったと後悔しています。

つい先月、2022年8月29日には通常ボトルが35,500円で落札。
昨夜の2022年9月18日には特級ボトルが71,187円で落札。
流通量の少なさから急激に上昇しています。
今後、数年かけて通常ボトルが5万円、特級ボトルが10万円を意識してくるのではないでしょうか?
日本市場向けなので、もしかしたら洋酒を扱う中古ショップなんかに格安で紛れている可能性があります。
古い酒屋にもあるかもしれません。探してみてくださいね。
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