ここ1ヶ月で急激にジャパニーズ・ウイスキー全般が下落しています。
「サントリー響21年700ml」のチャートをご覧下さい。
今年5月にかけて94,000円まで上昇した平均価格が徐々に下落。
8月までは88,000円で下げ渋りをしたのですが、9月になりあっさりと底抜けしてしまいました。現在は70,000円あたりのサポートラインで支持されている状況です。
この値下げに焦った所有者が売ると、更に下落が起こる可能性もあります。
いくつかジャパニーズを分析したのですが、下げ幅が小さいのが山崎12年。こちらは横ばいで2月頃から相場が変わっていません。
白州12年は8月頃から一気に下げて2万円を切って買えるようになりました。ドキホーテなどでは5万円近いプレミアム価格で売られていたので、随分と安く飲めるようになった印象があります。
リミテッドエディション、こちらは限定品なのでそもそも売り圧力が高いですが、2017〜2018年のような高額での推移はありません。流通量が増えすぎたのか、飽きてきているのか分かりませんが、ジリジリと下げて反発は見えません。
全ての国産ウイスキーが下げているのかというと、そうではなく高額レンジの希少品はまだまだ上昇を続けているようです。
例えば、「山崎ビンテージモルト 1984-2005」ですが以前まで140万円程度で売買されていましたが、更に上昇を続けています。
個人的な推測になりますが、一般的な酒屋に並ぶような国産ウイスキーは下落トレンドに入り、1980〜1990年代の希少ウイスキー、生産本数が極めて少ない山崎25年以上のウイスキーは、やや上昇するのではないでしょうか。
今年の春ほどの勢いはありませんが、高額レンジはそもそも数本から数十本の流通しかないので暴落には至っていないようです。
大げさな話ですが、上記の「山崎1984年」をたった2人のお金持ちが探していれば相場が上昇する可能性があるわけです。年に数本しか出ないボトルは、少人数の買い圧力でも上昇します。
手に届きやすい国産ウイスキーは、転売目的の人やコレクターが今の相場にガッカリして売り浴びせされる可能性が出てきました。少し下げてしまいましたが、「逃げ場」かもしれませんね。
当サイトでは現行の国産ウイスキーを推奨していないので、影響を受けないかたもいると思います。上記銘柄ホルダーの方は慎重な判断をされた方が良さそうです。
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