オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年10月24日
山崎蒸溜所 秘蔵モルト
出張続きで更新が滞っていてすみません。久々に数時間の空きができたので更新したいと思います。
山崎18年は下落を続けていますが、「山崎蒸溜所 秘蔵モルト」は底堅いようです。もともと蒸留所のお土産コーナーに記念で売っていたボトルで、確か1万円税別、購入制限なしだったと思います。樽出原酒に並んで売られていました。
2021年のピークには20万円を達成しましたが、その後少し調整していますが、18.5万円とまだまだ強気相場を維持していそうです。
響 30年
響30年は取引件数が多いので、過去1年で絞ってチャートを作成しました。
春頃から下落トレンドになり、現在は70〜80万円の間で売買されています。
山崎18年と比較すると下落率は低いですが、100万円での即決がなくなりました。
やはり中国市場でのブーム過渡期なのかもしれません。人民元も2020年の1元=15円から、今年(2022年)には20円と一気に上がりました。つまり日本全国で売られている商品が全て30%オフになっているのに近いです。
それでも下落しているので、人民元相場が2020年と同等だった場合は50万円を切っていてもおかしくなさそうです。
イチローズモルト ジョーカーカラー
久々にジョーカー出ました。2019年にセットで1億円で落札されたカードシリーズの最後を飾るジョーカー。実は「カラー」ではなく「モノクロ」というパターンもあります。
こちらは直近の2020年時点で350万円、今出たら500〜800万円以上になりそうです。
カラーは2014年には5万円、2014年に15万円、そこからダラダラと横ばいでしたが2019年に一気に40万円まで抜けました。
昨年には局所的に80万円に。カードシリーズは、ハンターハンターのグリードアイランド編さながらの狂信的な相場になっています。
マッカラン カスクストレングス レッドラベル
ついに44万円に!
今年の1月には39万円、5月には30万円まで少し下げていたマッカランのカスクストレングス。昨年末の最高価格と同等まで上昇しました。
もともと2012年まで2万円ほどで購入できたボトルです。44万円となると、少し前まではマッカラン30年が余裕で買えた価格です。国産ウイスキーは下落トレンドですが、王道マッカランはまだまだ強気相場が続いています。
スプリングバンク 21年
2022年春には20万円近い価格を付けた21年ですが、反落して10万円まで落ちてきています。個人的な意見では、調整段階でどこかで底値をうち再び上昇すると思っています。
18年など下のラインが詰まっているので、8〜10万円程度であれば買っても良さそうですね。増産した場合は下がりそうですが……。
2022年末に向けて
2022年10月に何故か一気に高額ボトルが動きはじめました。
涼しくなったのでウイスキーが飲みたくなるという安直な理由もあるかもしれませんが、サントリーの200万円以上する高額ボトルも落札がされていて、高額ボトル所有者の「利確勢力」と「購買勢力」がトレードを続けているように見えます。
購買する勢力は投資かもしれませんし、富裕層で飲むのかもしれません。先は分かりませんが、マッカランのカスクストレングスや、カードシリーズなど一時期に比べて出品数がガクッと減っています。
一つは「投資用に隠している」もうひとつは「飲んでしまった」、どちらかの理由ではないでしょうか?
数量が少ないボトルは下落トレンドでも強いので、このあたりはホールド推奨です。
逆にスプリングバンクのような春に一気にはねたボトルは、予想以上に売り浴びせされていて4月比で50%以上も下落したオークションもあります。
どこで拾うのが最適かは分かりませんが、プレミアム価格でも欲しかった人にはチャンスになりそうです。
過去のチャートを分析していると、「下落トレンドで怖くて買わない」「反発して過去の最高価格を超える」このパターンが非常に多いです。
株や仮想通貨と異なり動きは読みやすいので「あれ?下げ止まりして、ちょっと上がってない」という取引がチャンスになりそうです。
ジャパニーズの場合は騙し上げがありますが、スコッチなんかはあまり騙し上げチャートを見ないので、底値を慎重に見極めるのがコツとなりそうです。
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