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リカーマウンテンが大好きで、私は主にワインを購入しています。実店舗には希少なバックビンテージが残っていたり、ボルドーやブルゴーニュの無名な美味しい銘柄が安く入荷していて毎週のようにお世話になりました。
ネットショップでも買ってるのですが、2020〜2021年は「コレでもか!」というほどセールをしていて、例えばブルゴーニュワインのジョルジュ・グラントネイや、ベルトージェルべなど、リカーマウンテンの系列店ではセール時期になると定価の半額近い値引きをすることがあります。シャンパンくじも当たりが多く、常飲用に30本以上購入した覚えがあります。
今年(2022年)になってからは、上記のようなセールがなくなり、逆に9月から20〜30%近い値上がりとなりました。ワインだけでなく、ウイスキーやラムなども9月に値上がりして、中には200%近い上昇した銘柄も存在します。
「今年は値上がりしたな〜」と思っていたのですが、社長のTwitterによると来年は今よりもさらに値上がりするそうです。
https://twitter.com/likaman_ito/status/1597533013809991680
高級価格帯のウイスキーは理解できるのですが、グレンリベットやグレンフィディックといった地方のスーパーに並んでいるような銘柄や、人気のあるアラン10年、ブルックラディ・クラシックラディなども数年間3,500円前後だったウイスキーが4,000円、5,000円と値上がりしています。
今現在でもアラン10年を6,999円で販売しているショップも複数あり、2年前から2倍近い値上がりになっています。少し前まではシングルモルトの12年は3,000円あれば購入できました。
今では4,000円を切って買える有名蒸留所は少なくなり、5,000円以上も増えてきています。18年モノは10,000円でお釣りがきたのですが、現在は20,000円近くまで上昇するボトルも増えています。
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個人的にかなり衝撃的だったのが、今月落札されていた「アラン アマローネ カスク フィニッシュ」です。これ、ビックカメラの新宿店で10本以上並んで、全然売れていないのを見たことがあるので驚きでした。
大手蒸留酒販では、2020年まで4,770円で50本以上の在庫がありました。数量も限定ではなく人気がなかった銘柄まで、ここまで上昇するのか〜と驚いてしまいました。
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他にも、少し前まで地方のスーパーにもあった「マッカラン ダブルカスク 12年」。こちらは5,000円代で買うことができたウイスキーです。
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チャートにしてみると、2021年4月までは5千円以下での落札が目立ちます。平均的には5,500円程度でした今年の6月に急激に上昇して7,500円に、10月には更に上昇をして10,000円を超える落札も出てきています。
このままでは来年、15,000円に向かってもおかしくない状態です。
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例えば有名なTWEでは、66.95ポンド=約11,097円で売られています。輸入をしている日本と同等の価格ということになります。
数年前まで2万円台だったマッカラン18年も450ポンドと、8万円近くで販売されています。エネルギー資源や穀物の高騰を考えると、来年は現在より高くなると予想できます。
高額レンジはどうかというと、「Macallan 1990 31 Year Old Xtra Old Particular Black Series」が3,100ポンドで約51万円。
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今年リリースしたばかりのサマローリの新ボトル「Macallan 1989 Sherry Cask #6690 Bot.2022 Samaroli」にいたっては6,600ポンドと約110万円になっています。
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現在のマッカラン1990年(シェリー)が樽売りで2億円することを考えると、ボトリング数で均等割しても上記のような金額になってしまいます。
世の中の人が「買える」「買えない」を別にして、長期熟成のウイスキーは本当にごく一部の人しか飲めない価格帯になっています。
もともとシングルモルト向けでなかった、グレンアラヒーなんかは比較的安く30年熟成でも8万円台で購入できます。このようなボトルも今後、ジワジワと値上がりしていくと考えられます。
本場、英国では「ウイスキー投資」どうなのか?
Following Truss’s much-maligned tax-slashing, pension-squashing, pound-sinking “mini” budget proposal in September, Elite Wine & Whiskey, which provides clients with investment-grade whisky, told the Financial Times it saw an entire quarter’s worth of demand in just six weeks.
Overall, prices of “fine and rare” single malts have jumped 23% year-over-year, according to the Noble report. Meanwhile, the volume of bottles priced between £100 and £1,000 has increased 30% in the first nine months of the year compared to 2021.
9月にトラス首相が減税、年金削減、ポンド下落の「ミニ」予算案を発表した後、投資用ウィスキーを顧客に提供するElite Wine & Whiskey社は、わずか6週間で四半期分の需要があったとFinancial Timesに語っている。
ノーブル社のレポートによると、全体として「上質で希少な」シングルモルトの価格は前年比で23%跳ね上がったという。一方、100ポンドから1,000ポンドの価格のボトルの数量は、2021年に比べて最初の9ヶ月で30%増加している。(後略)
一昨日のニュースで面白い記事を見つけたのですが、減税、年金削減、ポンド下落などの影響からも投資用ウイスキーが増加傾向にあるそうです。
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rare101の複合チャートを見ると、意外にも山崎が再度の高値更新をチャレンジしています。ローズバンクは過去数ヶ月下落をしていますが、グレンドロナックなんかは高値更新しています。
私の個人的な意見では、山崎が急激に上昇しすぎているので、「どこかで反動の下落するのでは?」と思っているのですが、まだまだ勢いがあります。
二番目に強いのが「ブローラ」です。こちらは日本というよりは、中国市場で富裕層が数十本単位で買い占めをしているため強気相場が維持しています。
高額ウイスキーは、リターンも大きいですがリスクもあります。
ちょっとした日常用のウイスキーは、いずれ飲むつもりであればまとめ買い。特別な日のための数万円するウイスキーも、今年のうちに購入しておいた方が良さそうですね。
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